
きむら ひろと
木村 宏人
文化情報論・社会学 助教
研究分野 社会関係情報論、スポーツ社会学
現在の研究テーマ
プロ・スポーツへの2次的参与(ファンやボランティアとしての関わり)が持つ社会的意味について、社会調査などの実証的な方法を用いて社会学的に研究しています。とくに関心を寄せているのは、スポーツが持つ象徴的な意味の作用や、見知らぬ人々をつなぐネットワークの作用などです。また、スポーツ現場に対する実践的な視点も大切にしています。具体的な研究テーマには、たとえば次のようなものがあります。
地域の象徴としてのプロ・スポーツチーム
地元のプロ・スポーツチームを応援することが、人々のコミュニティ意識のあり方とどう関係しているのかについての研究です。住民の結束力を高め地域活動を促進する可能性と、住民同士の監視や排除につながる可能性の両面に注意を払っています。
趣味縁としてのボランティアネットワーク
かつて市民クラブ設立という運動的文脈で期待された試合運営のボランティア活動を、私的な趣味として捉えなおしています。その上で、こうした趣味のネットワーク(趣味縁)が見知らぬ人々をつなぐ橋渡型社会関係資本となる可能性やその条件について明らかにすることを目指しています。
研究から広がる未来と将来の進路
スポーツに限らず、一見すると私的な楽しみにみえる趣味や娯楽も、様々な社会的意味を含んでおり、意図せざる結果として、この大規模で複雑な社会を形作っています。社会学的な理論と方法を用いてその一端を明らかにすることは、社会への理解を深め、私たちが消費者や市民として自由に生きることと他者への想像力を持つことの両方にきっと寄与するはずです。またその過程で文章や統計と誠実に向き合うことは、応用の利く基礎的な知的体力を涵養するでしょう。
主要学術研究業績
木村宏人,2020,「地元のプロ・スポーツチームを応援する住民が持つ地域意識:地域的愛着と拡大意識に注目して」『年報社会学論集』33: 109-120.
木村宏人,2023,「プロ・スポーツクラブにおけるボランティア空間と公共性:Bリーグ試合運営のフィールドワークから」『スポーツ社会学研究』31(2): 77-91.
所属学会と学会での活動
関東社会学会、日本スポーツ社会学会、数理社会学会
経歴
2024年3月千葉大学大学院人文公共学府人文公共学専攻博士後期課程修了。博士(学術)。敬愛大学国際学部専任講師などを経て、2026年4月より現職
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