はやさか としひろ
早坂 俊廣
哲学・芸術論 教授
教員 BLOG
一覧を見る「明代紹興的講会活動」
連投、恐縮です。前回ここでご報告した現地調査の後に、紹興市にある浙江省稽山王陽明研究院で「明代紹興的講会活動」と題する市民向け講演を行いました。「講演を行いました」というと、何だか偉そうですが、DeepLさんに作成していただいた中国語訳を、杭州師範大学の申緒璐先生に修正していただき、私はそれを現地で読み上げただけの話です。しかも、全体で2時間も時間を設けてくださっていたのに、私の話が1時間にも満たなかったため、その後に質疑応答(これも申先生に通訳をしていただきました)があったとはいえ、何だか申し訳ない限りでした。ちなみに、講師紹介のパンフレットも何だかずいぶん盛られていて、「学部長はもうやっていない」と何度も言っているのにまだその任にあるかのように経歴が、分担執筆者に過ぎないのに私個人の著書であるかのように業績が、それぞれ記されていて、こちらも、申し訳無いというかお恥ずかしい限りです。
ただ、ちょうど30年前に杭州大学(現・浙江大学)で在外研究を行わせてもらって以来の縁もありますので、30年前に家族で紹興を訪れた際の写真であるとか、信大着任直後に一人で調査してまわった時の写真であるとかを、(ここでの掲載は差し控えますが、当日は)存分に使ってスライドを作成しましたので、変な言い方にはなりますが、少しは恩返しできたのかなとも思います。
講演後の質疑応答の場では、「日本人にとっての陽明学の意義」が盛んに問われました。何とかがんばって答えましたが(日本語で、ですけど)、帰国後つらつら考えるに、逆に「いまの皆さんにとって、陽明学はどういう意味があるのですか?」と聞いてみたら良かったな、と思いました。土曜の午前にあれほど多くの市民の方にお集まりいただいたわけですから、もったいないことをしました。いずれにしましても、講演に呼んでくださった銭明先生(と、上に書きましたように多大なご苦労をおかけした申先生)に、ここでも深く感謝申し上げます。