教員紹介

はやさか としひろ

早坂 俊廣

哲学・芸術論 教授

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中国関係

『語り合う<良知>たちー王龍溪の良知心学と講学活動』

長らく関わってきた共同研究の成果として、このたび、小路口聡編『語り合う<良知>たちー王龍溪の良知心学と講学活動』が研文出版から刊行されました。私は、「語らない周夢秀を語るー王龍溪と嵊県の周氏」という論文を執筆するとともに、浙江省社会科学院の銭明先生の「講学と講会ー明代中晩期の中国陽明学派を主軸として」という論文を日本語に翻訳しました。この書物が作られるきっかけとなったのは、小路口先生(東洋大学文学部教授)が研究代表者を務めた、

2009年 - 2011年「王畿の良知心学と明末の講学活動に関する基礎的研究」(課題番号:21520051)
2013年 - 2016年「王畿の良知心学と明末の講学活動に関する発展的研究」(課題番号:25370052)

という科学研究費補助金による共同研究です。そこでは、王畿『龍溪會語』を皆で読み進めながら、そこに出てくる土地を実際に訪ねてみる、という作業を続けてきました。小路口先生の後書きにも記されておりますように、共同研究の初期メンバーはみな広島大学の関係者ですから、30年来の縁によって成立した共同研究であるとも言えます。なんとも感慨深いものがあります。なお、もともとの基礎研究の成果(『龍溪會語』の訳注)もいずれ出版される予定ではありますが、とりあえず暫定版がインターネット上で公開されています。そちらも併せてご覧いただければ幸いです。

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