はやさか としひろ
早坂 俊廣
哲学・芸術論 教授
教員 BLOG
一覧を見る荘子郭象註
今年度の学部ゼミでは、『荘子』を郭象の注釈で読んでいる。原「荘子」なるものを仮に想定するとして、郭象の注釈はその原風景を忠実に伝える類のものでは ない。すさまじいまでの深読みが、そこには展開されている。ゼミでは、『荘子』の講読と称しながら、郭象の注釈をめぐる説明・議論に大部分の時間が割かれ てしまうのだが、それも仕方ないであろう。彼は、「自然」という概念について徹底的に思索したツワモノなのだから。ハイデッガーの「存在」理解に、郭象の 「自然」をぶつけて、あれこれ考えてみるのも面白いかもしれない。