人文学部からのお知らせ
第59回夕べのセミナーのご案内
信州大学人文学部 第59回 夕べのセミナーのご案内です。
【題目】 ドイツ人の脳・日本人の脳:
「ぶたの貯金箱」に名前をつけてみると、見えてくるものがある
【概要】
私たちは、ある新しいものを人に紹介するとき、それがどのようなものか、いろいろな言葉で表現します。
たとえば、「けんだま」のことは
「おもちゃ」
「玉をお皿に乗せるように遊ぶもの」
「尖った部分が玉に突き刺さったり、玉が皿に乗るように遊ぶ」
「木やプラスチックでできている」
などと、視点を替えて表現します。このような表現方法は、古代から詩の中でよく用いられてきました。詩的表現として「パラレリズム」と呼ばれたりもしました。
今年新しく信州大学人文学部に着任された磯部美穂先生は、そのような詩的表現にも通じる表現方法が散文や会話の中でも用いられていることに注目し、ドイツ語の造語法の中でどのような働きを見せるかを明らかにする研究によって、博士号を取得しました。
文学的な表現が日常的に無意識に用いられるという事実。文学的な表現を無意識に応用して新語をつぎつぎに造るドイツ語の不思議。そのような魅力ある研究成果を、長年ドイツとオーストリアで過ごされた磯部先生に、ドイツ語圏の生活にまつわるエピソードとともに語ってもらいましょう。
【講師】 磯部美穂 (信州大学人文学部 専任講師 現代ドイツ語学)
【日時】 2010年7月11日(日曜日) 13:30〜15:00
【場所】 松本市中央公民館 Mウィング 大会議室
【聴講料】 無料
※ 講演会終了後、場所を変えて、講師を囲んでの懇親会を予定しています。
※ なお、この情報は、本セミナー開催時まで、不定期に更新されます。