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藤原隆史

藤原隆史
英語教育
藤原隆史

信州大学人文科学研究科に進学した理由を教えてください。

私は松本市内の高校で英語の教員をやっておりました。その時に非常勤で来られた先生が信大の大学院に学ばれていて、いろいろお話しさせていただく中で、言語学の先生をご紹介いただきました。その先生から人文科学研究科には、学費は一緒で4年間在籍できる社会人向けの制度があると教えていただき、仕事をしながらでも勉強できる見通しを感じて挑戦することにしました。
私は英語の文法について興味を持っていたのですが、信大の大学院での4年間でより奥深い世界に出会い、もう少し勉強しようと思えたという意味では、信大の大学院は非常に素敵な入口になりました。

学生生活の中で印象に残っていることを教えてください。

人文科学研究科には「大学院シンポジウム」が年2回あります。教員、院生、学部生、一般の方にも公開された場で研究テーマを発表するのですが、同じ人文科学系とはいえ専門の違う先生方から鋭い意見をいろいろいただけるんです。別の分野から見るとまったく違う切り口があったりとか、そもそも自分が立てた理論が成り立ってないという発見もあります。知的な格闘とも言える刺激をいただく場です。

現在のお仕事について教えてください。

1年のロンドン留学を経て、帰国のタイミングで松本大学教育学部に教員募集があり、お世話になっています。英語教員を目指す学生は単位を取得しなければいけない専門科目があるわけですが、それらのうちいくつかの授業を私が担当しています。一般教養の科目もあります。その一方で研究者としては言語・思考・文化をひっくるめた研究をさせていただいています。つまり大学院で学んだことを仕事として実践できているわけです。私の場合は自身の研究と教育がすごく近い関係にあるんです。研究したことを授業にも生かせますし、教育の中での気づきが研究にも生かせる。非常に幸せな環境にいると思っています。

大学院時代に学んだことで今の仕事に活かされていることはありますか。

「大学院シンポジウム」で揉まれた経験は非常に役に立っています。いろんな分野の先生方が参加されていることで新たな化学反応が起きる、そういう環境の中で自分の立ち位置を客観的に見ることもできたんです。そのことで論理的かつ多角的に思考するという訓練ができました。もう一つ、文系科目は科学とは真逆の世界だと思っていたのですが、人文科学というだけあって、科学的な論理に基づいて研究するものだと気づかされましたね。だからこそ大学時代には見えていなかった部分に気づくことができたわけです。

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