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レポート

2019年度第3回多文化交流サロン「ドイツ文学から見た世界―フィクションの中に組み込まれた現実社会―」

2019年10月 7日開催

2019年8月17日更新

イベント概要

フィクションである文学作品は、現実社会とは関係が無いと言えるでしょうか。今回の2つの講演では、ドイツ文学において、現実の世界がどのように描かれているか、19世紀と現代の作品を例にしてお話していただきます。

【第一講演】
講演者:アンドレア・シュッテ博士(PD Dr. Andrea Schütte, ボン大学ドイツ研究所助教)
タイトル:痕跡を読む―ローラント・シンメルプフェニヒの小説『21世紀初頭の澄み切って凍てついた一月の朝に』における人間と狼の移動足跡
     Fährten-Lesen. Migration von Mensch und Wolf in Roland Schimmelpfennigs Roman An einem klaren, eiskalten Januarmorgen zu Beginn des 21. Jahrhunderts (2016)
内容: ドイツ劇作家ローラント・シンメルプフェニヒ(1967-)の2016年の作品『21世紀初頭の澄み切って凍てついた一月の朝に』を、現在のヨーロッパ、そしてドイツの社会において中心的なテーマとなっている「移住(Migration)」という観点から読み解く。

【第二講演】
講演者:ヤーナ・シュスター博士(Dr. Jana Schuster, ボン大学ドイツ研究所助教)
タイトル:シュティフターのコペルニクス的詩学(短編小説「禿鷹」(1840)を中心に)
     Stifters kopernikanische Poetik (Der Condor, 1840)
内容: オーストリアの代表的な作家アーダルベルト・シュティフター(1805-1868)の短編小説「禿鷹」(1840)を取り上げ、物理学者でもあり、ポストロマン主義の作家でもあるシュティフターによって描かれた、宇宙空間における人間の存在を問う「知識の詩学(Wissenspoetik)」として解釈していく。


司会・通訳:磯部美穂、葛西敬之
使用言語:ドイツ語(通訳あり)
※本講演は「異文化間コミュニケーション論」の対象です。

開催日 2019年10月 7日
時間 16:20~17:50
会場 信州大学 人文学部・経法学部新棟 2F 212講義室 Mapをみる
参加対象者 どなたでも,学生
参加料金 無料

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