人文学部では、12月11日（金曜）正午より、多文化交流サロンとして、国家海洋研究院（台湾）の李侑儒先生の講演動画を以下のeAlps内のページで公開いたします。

https://lms.ealps.shinshu-u.ac.jp/2020/l/course/view.php?id=410

1871年、宮古島島民をのせた船が、台湾南部（今の屏東県）に流れ着き、乗組員数十名が台湾先住民によって殺害される事件が起こりました。1874年、日本政府は報復としていわゆる台湾出兵を行い、600名近い戦死・病死者を出しつつ、現地の集落を制圧しました。この事件は日清関係、あるいは琉球処分と結びついた19世紀末の国際関係の一コマとして取り上げられてきました。しかし、これまでの歴史叙述には、殺害された人々、殺害した人々、報復として台湾へ遠征した兵士、それを送り出した日本、そしてその後の台湾の運命との連関が抜け落ちています。この講演では、実際に台湾南部の現地、あるいは東アジア海域全体において、この宮古島島民殺害事件がいかなる意味を持ち、そして影響を残したのか、豊富な資料をもとに解説していただきます。ぜひご視聴ください。