心理学分野FAQ

 

Q1. 心理学について学びたいのですが、心理学分野ではどのようなことが学べますか?

 

A1. 心理学には,知覚,生理,行動,学習,記憶,発達,社会,情動,性格,知能,思考・言語,健康,臨床など,様々な領域があり,非常に多岐に渡っています。現在の心理学分野の教員は,実験心理学,生理心理学,認知心理学,身体心理学を専門としています。

心理学分野では,学生の各々が実際に実験研究を行うことで心理学を深く学んでもらいたいと考えており,研究の実践が教育の柱となっております。3年生の時にプレ卒論研究,4年生の時に卒論研究を行いますが,これまでのプレ卒論・卒論研究では,教員の専門の周辺領域に関する研究が行われています。

実際にどのような研究ができるかは,下記のホームページを参照してください。

 

■ 心理学研究室HP
■ 高瀬研究室HP

 

 

Q2. 心理学分野と社会心理学分野の違いがあまりわからないので教えてください。

 

A2. 心理学分野は,生理や知覚,認知など,どちらかというと基礎的な心理学を学ぶ分野です。社会心理学分野は,人間行動を社会的な観点から理解し,説明しようとする学問である,社会心理学を専門に学ぶ分野になります。ただし,心理学分野においても,対人間の協調や共感,「息が合う」現象など,社会的な現象についても研究対象としています。

また,心理学分野では,実験法による研究が行われています。社会心理学分野でも実験研究を行う研究室はありますが,心理学分野では,質問紙などの主観データだけでなく,脳波,心電図,呼吸,瞳孔,皮膚温などの生理データ,身体動作や視線,反応時間などの行動データといった客観データを計測し分析しています。
具体的には,A1に挙げた研究室HPで,心理学分野の教員および学生がどのような研究をしているかを知ることで,心理学分野と社会心理学分野の違いがイメージしやすくなると思います。

 

 

Q3. 心理学を学び臨床心理士の資格を持ちたいと思っていますが,どのようなコースで学習していきますか?

 

A3. 財団法人「日本臨床心理士資格認定協会」認定の「臨床心理士」の資格取得のためには,認定協会が指定する大学院(信州大学では教育学研究科)を修了する必要があります。学部はどこを卒業しても構いません。

心理学分野にはこれまでに,臨床志望の学生も多数所属してきました。心理学分野に所属を希望し,将来は臨床心理士になることも考えているという学生には,学部では実証的研究の進め方など心理学の基礎をしっかりと学び,指定校の大学院に進学してから臨床心理学を学ぶという進路もあるとアドバイスしています。実際に,心理学分野の卒業生には,臨床心理士の資格を取得し臨床の現場で働いている方が多数います。

 

 

Q4. 心理学の分野ではどのような資格がとれるのでしょうか?

 

A4. 心理学分野のカリキュラムに基づいて,単位を取得し,卒業すると,公益社団法人日本心理学会の「認定心理士」という認定資格をとることができます。この資格は,この学会が“この人物は心理学に関する標準的な基礎知識と基礎技術を正規の課程において修得している”ということを認定するものです。ただし,これは必ずしも就職に有利に働く資格とはいえない状況です。

そして,認定心理士の資格取得のためには,日本心理学会に申請をすることになります。現在は,分野での一括申請は行っておらず,個人で申請をするという形式をとっています。
また,資格ではありませんが,日心連(日本心理学諸学会連合)という約40の心理学関係の学会が加盟する団体が認定する「心理学検定」があります。この検定は,心理学に関する知識や学力を証明する目的で,近年作られたものです。誰でも受験できるものなので,大学院試験や公務員試験(心理職)を受験しようとする学生が,心理学に関する知識の習得度を確かめるために受験することがあります。

 

ページの先頭へもどる