お知らせ・報告

20181016中国語サロン チョコレートの翻訳

ロイズのピュアチョコ、日英中商品説明印刷

この日の中国語サロンは、学生、院生、参加いただいているネイティブ非常勤講師の先生方等、全部で8人参加でした。

北海道からのお土産としていただいたロイズのチョコレートがあったので今回の御茶請けに。包装裏面を見ると、商品説明が日本語だけでなく英語と中国語で記載されています。学生Fさんが「中国語で印刷されているんですね」とちょっと驚いた様子。近年北海道は中国国内ドラマの影響で観光地としてたいへんな人気で、自ずと現地土産も中国人対応が進み、ロイズのような有名店はシール貼付で対応ではなく、完全に包装紙に最初から印刷する形で対応していることが分かります。

学生から“软滑”って何ですか?と質問。商品名ピュアチョコレート「クリーミーミルク&ホワイト」が“纯巧克力 软滑牛奶味&白巧克力味”と翻訳されていて、「クリーミー」がそれに当たる語です。名詞のクリーム(cream)は“奶油”と訳すのですが、それにとらわれると後半部分が訳しにくくなるので、「なめらか」イメージの“软滑”を選択したのでしょう。ミルクチョコレートとホワイトチョコレートの2種が入っている商品ですが、“纯巧克力”と“白巧克力味”とで巧克力かぶりが起こっています。日本語では「ホワイト」で済ませていますが、これを“白色”“白味”にしてしまうと意味がよく分からないので、同一単語の重複承知で表記したと推察。“软滑牛奶”=2音節形容詞+2音節名詞に対し、“白巧克力”=1音節形容詞+3音節名詞とでフレーズ内部構造が不揃いなところも翻訳に苦労しているなと感じさせます。
原材料の「全粉乳」が中国語では“全脂奶粉”とあり、また学生から“奶”って何ですか?と質問。“奶”はこの場合「ミルク、乳」に相当する意味を持つ字で、日本語では「脱脂粉乳」「粉ミルク」のように粉が先でミルクが後、中国語では“奶”が先で“粉”が後、よく目にする語ですが日本語と中国語とで語順が逆転している例であります。

◎中国語サロンは毎週火曜昼休み(12:10~13:00)、信大人文ホールの西側隅っこで開催しています。些細な質問でも中国語の宿題でも、中国語ネイティブの方に尋ねてみたいことがあればお気軽にどうぞ。

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