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信州大学名誉教授である、ドイツ文学の中野和朗先生が5月19日にお亡くなりになりました。 行年92歳。 そして、昨日(21日)告別式が行われました。 各界の方々が参列されていましたが、その中で多くの同窓生も最後の別れを惜しんでいました。

お若い方々はご存じないと思いますので、少し中野先生についてご紹介します。

中野先生は滋賀県のご出身ですが、まさに信州人と言える方でした。 信大文理学部卒業後大学院でドイツ文学を修め、教員として信大に戻られました。 以後、定年まで人文学部で教鞭を執られ、人文学部長や共通教育センター長などの要職を歴任されました。 信大独文の機関誌「カメラーデン」を牽引したのも中野先生でした。

定年退職後には松商学園短大の学長や新設の松本大学初代学長を勤められました。 その後、多彩な趣味を生かして地域の社会活動に関わり、信州自遊塾だとか信州渡来人倶楽部、信州そば打ち美蕎楽(みそら)交流会などを切り盛りしてきました。

一方、学者としてドイツ文学関係の多数の著書がありますが、2021年に「元特攻志願少年、米寿を迎える著者 渾身の「遺言書」」(帯文)として『やまなみの詩(うた) 上高地線ものがたり』を出版したことを機に、「武器よさらば」の運動を始め、この地上から人の命を奪う兵器を全廃しようという活動に力を注いでこられました。

最近の世界情勢に見れば、武器は無くなるどころか、日本を含めて軍備増強の一途です。 さぞや心を痛めていらっしゃったであろうと考えると、幾つもの意味で残念でなりません。私たちの取るべき行動を改めて考えなければとも思います。

合掌。

                                   【会長:鈴木崇夫】

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