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渡邉修准教授の研究開発提案が国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の委託事業に採択されました

研究

渡邉修准教授による研究開発提案「通信条件不利地を対象としたLPWA1中継局の最適配置と防災・減災に向けた気象観測」が、2024年10月21日、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー))2が実施するデータ利活用等のデジタル化の推進による社会課題・地域課題解決のための実証型研究開発(第3回)(課題番号 236)(2024・2025年度)に採択されました。

長野県は中山間地域を多く抱え、谷が深く地形が複雑で人口密度も低いため、電波環境に問題がある地域が多く、通信を活用した中山間地域の課題解決を進めるには、低コストかつ導入が容易なシステムの構築が必要です。雨量を例に挙げると、国が設置するデータ観測地点が限定的となってしまう中山間地域の豪雨災害の監視という観点では、観測地点以外の降雨量の即時把握が重要となります。

そこで本提案では、これまでに渡邉准教授らのグループが伊那市で実証してきた数値標高モデルからLPWAの通信可能エリアを推定する技術を用いて、対象地区において、最小限のゲートウェイ3によるLPWA通信網を構築し、自治体単位で低コストで設置できるリアルタイム気象予測システムの整備を目指します。

さらに、本技術開発により構築するシステムは、雨量計測以外の気象情報、鳥獣罠センサーによる動物捕獲情報にとどまらず、様々な情報の可視化に利用できるため、電波環境未整備地域や中山間地域におけるデータ取得が必須となる課題に対する解決策の立案にも貢献できると考えています。

【用語説明】
1:Low Power Wide Area Networkの略称。低コストかつ省電力で広域通信を実現する通信技術のこと。
2:情報通信分野を専門とする我が国唯一の公的研究機関。
3:様々なデバイスとインターネットをつなぐ装置のこと。

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