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大学院総合医理工学研究科 生命医工学専攻の小浜智大さんらの研究論文がJournal of Reproduction and Development Outstanding Paper Award 2022を受賞

研究

小浜智大さん
小浜智大さん
賞状と記念トロフィー
賞状と記念トロフィー

2023年9月26日、神戸大学で開催された第116回日本繁殖生物学会大会において、信州大学学術研究院(農学系)生殖細胞工学研究室 小浜智大さん(博士課程2年)、諸白家奈子助教らによる研究論文が Journal of Reproduction and Development Outstanding Paper Award 2022 を受賞しました。

この賞は、2022年にJournal of Reproduction and Developmentに掲載された論文の中から特に優れた論文に与えられる賞です。雌性動物の生殖細胞である卵母細胞を体外で培養し発育させる技術は絶滅危惧種や家畜などを含む有用哺乳類の効率的な繁殖、またヒト生殖補助医療においても必要とされています。卵巣内では未熟な卵母細胞が卵胞とよばれる袋状の構造に包まれて存在し、卵胞発育に伴い卵母細胞が発育します。卵巣内卵胞の多数を占める発育初期の卵胞である一次卵胞は、他の発育段階に比べ構造的に脆弱であるため、これまで卵胞として体外培養は困難でした。
本受賞では、我々が開発した新たな培養手法により、直径50-60㎛のマウス初期一次卵胞を体外培養し、得られた発生胚を仮親子宮に移植し産子の作出に成功した点が高く評価されました。

受賞対象となった研究論文は以下のとおりです。
「 In vitro production of viable eggs from isolated mouse primary follicles by successive culture 」
Tomohiro KOHAMA, Maika MASAGO, Ikuo TOMIOKA, Kanako MOROHAKU

本研究成果は、学術雑誌 Journal of Reproduction and Development(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrd/68/1/68_2021-095/_article)(2022年2月掲載)に掲載されました。
DOI:https://doi.org/10.1262/jrd.2021-095


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