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農学部農学生命科学科植物資源科学コース4年の大澤武留さんが日本植物病理学会関東部会において学生優秀発表賞を受賞

研究

2022年9月15日~9月16日に、オンラインで開催された日本植物病理学会関東部会において、微生物植物相互作用学研究室の大澤武留さん(学部4年)が「学生優秀発表賞」を受賞しました。
植物病原糸状菌である炭疽病菌やイネいもち病菌が植物に侵入する際、感染器官(付着器)のメラニン化を必須とすることが植物病理学分野における40年来の定説となっています。本研究では、植物侵入時における付着器機能のメラニン化依存度が炭疽病菌株間で同一ではなく、違いが存在することを示しました。また、非メラニン化付着器から宿主植物やその他の植物へ侵入して壊死病斑を形成できる新奇炭疽病菌株の特性を追加解析したところ、イネ科植物に対する壊死病斑形成では付着器のメラニン化に完全に依存することも明らかになりました。このことは、付着器を形成する病原糸状菌に対するイネ科植物の侵入耐性が他の植物より高い可能性を示唆しています。
今回の受賞は、複数の炭疽病菌株間でメラニン化に依存する付着器機能の比較解析を実施し、植物病理学の教科書に記載された定説を再検討した点が評価されました。

受賞演題は以下のとおりです。
「炭疽病菌の植物侵入時における付着器の機能とメラニン化依存性に関する解析」
〇大澤武留1,武末和穂1,工藤健央2,入枝泰樹3
1信州大学農学部,2信州大学大学院総合理工学研究科生命医工学専攻,3信州大学学術研究院農学系)

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