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大学院総合医理工学研究科(総合理工学専攻)の遠藤勝紀さんが日本食品免疫学会 第17回学術大会においてポスター賞を受賞

研究

2021年11月16日に、オンラインで開催された日本食品免疫学会 第17回学術大会において、食品免疫機能学研究室の遠藤勝紀さん(博士課程1年)が「ポスター賞」を受賞しました。

免疫細胞は病原体などの異物を排除して、外敵から体を守る役割を担っています。しかし、免疫細胞の過剰な活性化は、自身の細胞や組織に対して攻撃し傷害を引き起こすことから、適切に制御することが重要です。本研究では、ポリフェノールの一つであるガレート型プロシアニジンの免疫調節作用に着目しました。実験には、本学学術研究院(農学系)の真壁秀文教授らによって合成されたガレート型プロシアニジンを使用しました。ガレート型プロシアニジンのT細胞への影響を調べるために、マウスの脾臓細胞から単離したT細胞を活性化させ、ガレート型プロシアニジン添加培地で培養したところ、活性化T細胞で観察される解糖系の亢進が抑制されました。さらに、ガレート型プロシアニジンによるT細胞の機能制御のメカニズムを解析したところ、細胞代謝を制御するmTOR/HIF-1経路を介していることが明らかになりました。以上の研究成果は、ポリフェノールが細胞代謝を介して免疫機能を制御する新たなメカニズムを明らかにしたものであり、食品免疫学の分野において新たな知見を提供しました。

受賞演題は以下のとおりです。

「ガレート型プロシアニジンのCD4陽性T細胞に対する細胞代謝を介した免疫調節作用」

〇遠藤 勝紀1,澤 陶有子2,田中 佑奈2,田中 沙智1, 2

1大学院総合医理工学研究科、2大学院総合理工学研究科)

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