大学院総合理工学研究科農学専攻の三好愛さんが日本抗加齢医学会優秀演題賞を受賞
令和3年6月25日~27日に、国立京都国際会館(京都市)とオンラインで開催された第21回日本抗加齢医学会において、分子細胞機能学研究室の三好愛さん(修士課程1年)が優秀演題賞を受賞しました。この賞は、一般講演の中から選出された、抗加齢医学に関する優れた研究に授与されるものです。
本研究では、骨格筋の分化を促進する筋形成型オリゴDNA「myoDN」が、血管平滑筋にも作用することを明らかにしました。myoDNは、血管平滑筋の増殖を阻害し、分化を促進したことから、アテローム性動脈硬化における平滑筋の異常増殖を抑制することで、血管内腔の狭窄を緩和する効果が期待されます。また、myoDNには細胞の石灰化を阻害する作用もあったことから、メンケベルグ型動脈硬化で見られる中膜の変性にも効果があると考えられます。
受賞対象となった研究は以下の通りです。
「血管平滑筋の増殖・分化・石灰化における筋形成型オリゴDNAの作用」
〇三好愛1、二橋佑磨2、梅澤公二1,2,3、下里剛士1,2,3、高谷智英1,2,3
(1信州大学大学院総合理工学研究科、2信州大学大学院総合医理工学研究科、3信州大学バイオメディカル研究所)