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加藤正人教授が「国内初」レーザセンシングによる広葉樹の樹種特定技術の開発に成功

研究

広葉樹林でのドローンレーザ計測と技術公開
広葉樹林でのドローンレーザ計測と技術公開
新技術に見入る現場技術者、熱心な質疑が続いた
新技術に見入る現場技術者、熱心な質疑が続いた

信州大学学術研究院(農学系)加藤正人教授の研究室は、今まで困難だった有用広葉樹の特定と単木情報の抽出技術の開発に国内で初めて成功しました。また、10月21日には現地検討会を行い、信州大学と連携協定を結ぶ中部森林管理局の北信森林管理署木島山国有林のブナ林で技術を公開しました。

現在、林業成長産業化に向けて解決しなければならない大きな課題として、広葉樹資源の有効活用が挙げられています。広葉樹林は全国的にみると森林面積の約5割に達し、長野県内ではその約4割を占めています。クリやミズナラなどの有用広葉樹は高値で取引されるのですが、人手による森林調査では樹種判定や単木情報を容易に得ることができず、その利用は県全体の森林生産量の4%程度です。

開発した技術は、林業現場の課題解決と家具メーカーのニーズに対応した画期的な先進技術です。空からのドローンレーザ計測と地上からのモバイル(携帯)レーザ計測を組み合わせ、三次元画像から木の種類や高さ、太さ、曲がりなどの品等を1本ごとに詳細に、科学的に安全で短時間に把握できます。

林業従事者が減少する中、これまで熟練者が現地調査で行っていた樹種の特定と計測作業を減らせるようになり、大幅な省力化につながります。



プレスリリース内容:「国内初」となるレーザセンシングによる広葉樹の樹種特定技術に関する現地検討会のお知らせ

本件に関連する報道等:abn長野朝日放送 県内ニュース(10月21日)、信濃毎日新聞(経済)(10月22日)

【本件に関する問い合わせ先】

教員氏名:加藤正人  国立大学法人 信州大学学術研究院(農学系)

〒399-4598 長野県上伊那郡南箕輪村8304 TEL: 0265-77-1642  e-mail:mkatoh@shinshu-u.ac.jp

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