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加藤正人教授 「国内初」ドローンを使用したAIによる苗木の自動抽出 -造林検査業務の省力化

研究

スギ造林地でのドローン計測と技術公開
スギ造林地でのドローン計測と技術公開
広い造林地からAIを使い苗木だけを自動抽出
広い造林地からAIを使い苗木だけを自動抽出

信州大学学術研究院(農学系)加藤正人教授の研究室は、ドローンで苗木が植えられた山林を撮影し、撮影した画像から人工知能(AI)を使用して、植栽した苗木の位置や生育状況を自動で確認できるシステムを国内で初めて開発しました。また、10月28日には現地検討会を行い、信州大学と連携協定を結ぶ中部森林管理局の北信森林管理署信濃町国有林のスギ造林地で技術を公開しました。

森林管理署や森林組合では、国有林などに苗木を植えた際には、造林検査業務として年に1回生育状況を確認する必要があります。これまでは人が斜面を歩き回って確認していて、夏場の暑い時期に蜂などに襲われる危険もありました。

 開発した技術は、こうした林業現場の課題解決に向けた省力化技術です。ドローンを使用して苗木が植えられた山林画像を独自のAIプログラムにより葉の色や木の高さ、枝の広がり具合から解析し、苗木の位置や生育状況をモニター上で確認できます。

 こうしたシステムは国内で初めてで、林業に従事する人が年々減少する中、大幅な省力化につながることが期待できます。

システムが苗木を自動判別できる精度は現時点で85%ほどですが、今後AIの学習を深めることで精度を90%以上にまで高めることを目指しています。



プレスリリース内容:「国内初」普及型ドローンによる造林木の自動抽出 -造林検査業務の省力化-現地検討会のお知らせ

本件に関連する報道等

テレビ放送:NHKイブニング信州(10月28日)、信越放送ニュースワイド(10月30日)

新聞報道:日本経済新聞(10月30日)、中日新聞(10月30日)、信濃毎日新聞(10月29日)

【本件に関する問い合わせ先】

教員氏名:加藤正人 国立大学法人 信州大学学術研究院(農学系)

〒399-4598 長野県上伊那郡南箕輪村8304 TEL: 0265-77-1642  e-mail:mkatoh@shinshu-u.ac.jp

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