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大学院総合理工学研究科生命医工学専攻1年の工藤健央さんが令和2年度日本植物病理学会関東部会で学生優秀発表賞を受賞

研究

受賞した工藤さん
受賞した工藤さん

2020年9月28日~9月29日に、オンラインで開催された日本植物病理学会関東部会において、微生物植物相互作用学研究室の工藤健央さん(修士課程1年)が「学生優秀発表賞」を受賞しました。

植物病原糸状菌である炭疽病菌やイネいもち病菌が植物に侵入する際、感染器官(付着器)のメラニン化を必須とすることが植物病理学分野における38年来の定説となっています。この定説に基づき、農薬の中には付着器のメラニン化阻害を作用機序とするものも存在します。本研究では、メラニン化に依存しない従来の定説を覆す炭疽病菌を新規に同定しました。本菌の特性を解析した結果、植物への侵入に関与する付着器の様々な機能がメラニン化を阻害しても維持されている、つまり、農薬の種類によっては植物への侵入を阻止できない炭疽病菌が存在することを明らかにしました。

今回の受賞は、植物病理学の教科書に記載された定説に捉われることなく、同定した新奇炭疽病菌の研究を進め、従来の炭疽病菌とは異なる特性を解明した点が評価されました。

受賞演題は以下のとおりです。

「メラニン化に依存せず付着器から植物に侵入できるコスモス炭疽病菌の特性解析」

〇工藤健央1,武末和穂2,入枝泰樹3

(1信州大学大学院総合理工学研究科生命医工学専攻,2信州大学農学部,3信州大学学術研究院農学系)

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