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【海外農学実習】【ドイツ】ドイツ楽しかったです

森林・環境共生学コース 宇津木 佑夏さん
留学期間:2019年9月15日~2019年9月22日
留学先:ロッテンブルク林業大学

留学先大学について:
ロッテンブルク林業大学は将来の林業現場技能者を育成するために設立された学校であり、生徒は授業と林業事業体での就労を並行して受けることにより、森林管理を理論と実践の両面から身につけることができます。卒業してすぐ現地で活躍できる人材の養成が主たる目的ですが、近年は再生可能エネルギーや木造建築に関する教育も充実しているようです。
今回入らせて頂いた演習林は2,500haのうち900haが狩猟林で、狩猟の授業では生徒がシカを仕留めます。獲物は構内の処理場で捌いたのち肉屋に売られます。シカの食害が甚大だと広葉樹の実生が上手く育たないようで、狩猟が充分でなかったためナラの実生がほぼ食べられて全滅したエリアも見せて頂きました。狩猟と天然更新は密接な関係にあることがよくわかりました。

学習面について:
とにかく色々質問することが大事だと思いました。知識は本でも得られますが現地で実際に森林に携わる人々と話す機会はとても貴重です(特に海外の場合)。市有林ではシュトゥットガルト営林署長さんとお話させて頂き、地域の森林に対する人々の要望や、仕事に対する気概などを個人的に伺うことが出来てとても楽しかったです。ドイツでは拙い英語でもしっかり耳を傾けてくれる方が多く、また引率の方にドイツ語通訳もして頂けたおかげでたくさんの方とお話出来ました。
また渡航する前に、ある程度勉強しておくことも大事だと思いました。私は8月に事前学習でドイツの林業についてのレポートを書きましたが、その知識が現地での学習にかなり役立ちました。日々の生活で使う言葉と一緒に、学習する分野で耳にするだろう語句も覚えて行くと一層現地の方々と話すのが楽しくなると思います。

生活について:
駅やサービスエリアのトイレが有料な場合があるので小銭は多く持っていると便利です。買い物で紙幣を出していると勝手に小銭が手に入るので特に心配要りません。多くの店ではレジ袋をくれないので、袋は自分で持って行きましょう。ペットボトルは買った店にある回収機に投入するとお金が返ってきて嬉しいので是非使って下さい。またドイツの水は硬水です。ホテルの水でも冷やせば味的には飲めますが、お腹がゆるくなりやすい人は軟水を買った方が無難です。そしてどこ行っても風景が日本で見られないものばかりなので、周囲を歩き回ると楽しいと思います。市街地・公園問わず自転車や電動キックボードがブンブン走っているので轢かれないようご注意下さい。

留学で得たこと
学習面の項目でも触れましたが、質問することが出来るようになりました。また自分の英語、特にスピーキングが想定よりひどいことが分かったのでもう少し勉強しようと思います。英語がひどかったゆえにボディランゲージに頼りましたが、それでもある程度意思の疎通が出来たので良かったです。普通ですがやはり「会話しようという意思」が重要なのだと実感しました。
また言語の違いから日本との違いを探るのも面白いと感じました。これは他校の先生が仰っていたのですが、日本の「こんにちは」とドイツの「Guten Tag(こんにちは)」は成り立ちが全く違います。前者は「今日はよい天気ですね」等の省略であり、話者は今日という日を相手と同じ視点に立って見ているのに対して後者は「あなたが良い日を過ごせますように」の意味、つまり話者は相手を見ています。他者への向き合い方の相違が挨拶の背景から読み取れるのは非常に興味深い事だと思います。是非留学先でこうした言語及び文化の違いを体感して下さい。

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