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【研究留学】【ネパール】自分を成長させることができる研究留学

植物資源科学コース 倉田 祐輔さん
留学期間:2018年8月1日~2018年9月3日
留学先:ネパール

学習面について:

私は、国際地域開発学研究室に所属しており、ネパール山間地域の農村部における農業・食生活体系・資源利用を把握することを目的とした調査を現地で行いました。2018年2月から3月に行った予備調査の情報をより深く知るために、今回は対象地域に長期間滞在し、本調査を行いました。対象地域は、ネパール山間部に位置する標高約3000mにある農村です。この場所で、ホームステイによる参与観察や農村住民へ半構造化インタビューを行いました。必要な情報を得るために、質問表の作成や聞き取り調査を英語で行う必要があり、とても苦労しました。特に、英語の発音が聞き取りづらいことが多かったため、何度も聞き返したり、会話の中で確認を行うことが多かったです。また、英語がわからない住民の方もいるため、ネパール語を使い、育てている野菜の有無や、栽培時期、値段を聞くこともありました。私が使うあまり上手ではない言語でも現地の人達は、しっかりと私の話に耳を傾け、意思疎通を図ろうと努力してくれました。そのおかげで、多くの情報を獲得することができました。調査を通じて、言語は目的ではなく、何か目的を達成するための一つの手段として重要であると感じました。

生活について:

現地における生活を把握するためホームステイをしながら参与観察を行っていました。農村住民と暮らしてみて、食事や生活様式が日本と大きく異なるため、ストレスが溜まることがありました。ネパールの食事は、ダルバートというカレー定食のような料理が頻繁に食べられ、1日2回このカレーを食べます。これが毎日続くので大変でした。また、トイレは紙を使いませんし、お風呂は天気の良い日か毎週土曜日にしか入りませんでした。日本のように水洗トイレや紙が自由に使えること、大量のお湯が毎日利用できることが、非常に恵まれていると感じました。

留学で得たこと:

本研究留学を通して、外部者が農村に入ることの危険性や地域コミュニティーへの入り方を学ぶことができたと考えています。現地の人々と交流し、生活を知るために、ホームステイの実施や現地のお祭りにも参加しました。そうすることで少しずつ、人々と信頼を構築し、地域住民に外部者である自分という存在を、受け入れてもらうことができたと感じています。


後輩へのアドバイス:

海外で研究をすることは、非常に大変です。研究の面もそうですが、研究以外の面でも苦労しました。しかし、海外で研究・調査ができることはいい機会だと思います。ぜひとも日本以外の場所で異文化に触れながら研究を行い、学んだ成果を国内外問わず還元してほしいと思います。そうすることで、留学したことだけを成果とせず、日本に帰ってからも留学の中身を振り返ることができると思います。本当の意味でグローバル人材になれるそんな研究留学を多くの人に今後体験してほしいと思います。

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