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【研究留学】【タイ】微笑みの国「タイ」での卒業研究

食料生産科学科 目見田 淳子さん
留学期間:2016年9月~2016年12月
留学先:タイ カセサート大学

留学先大学について

私はカセサート大学農学部キャンパスの動物学研究室に所属させていただきました。研究室には20名ほどの修士課程と博士課程の学生がおり、それぞれが部屋でデスクワークをする人、実験棟で実験をする人、また違う建物で授業を受けに行く人など、各々の時間が流れていました。大学内の建物はどこも大きく、綺麗で不便や不愉快を感じたことはありませんでしたし、街の中にあるので、どこにでも行きやすい環境でした。また、学校の食堂へ行けば制服を着たたくさんの学部生や食べ物を売る方たちがおり、外国の学校の新鮮さを感じることができたし、新しいネットワークを広げられる良い場所でした。

学習面について:

私は研究室に所属し、卒業論文のための実験をさせていただいていたので、先生のご厚意で出席させてもらった授業以外は、研究室のメンバーと共に実験に費やする日々でした。豚の飼料に関する実験だったため、初めの二か月間は餌やリやペンの掃除のために毎日農場へ通い、毎週末は総勢およそ15名で豚120頭の一週間分の餌づくり、一週間のデータを集めました。飼育期間が終わると、サンプルを集め、研究室での生活が始まりました。飼育期間もサンプル収集後の分析期間も、もちろん英語での情報交換になるので、なるべく迅速にかつ正確に理解できるように、飼育期間の空き時間でたくさんの論文を読み知識を深めることに心がけました。またその際に分からなかったことを必ずメンバーに聞き、常に情報を相互に持つことができたため、自分がするべきことを見つけられたり、一人でできることが増えたりしたのは嬉しかったです。分析期間でも、たくさんの論文を読んでいたおかげで、実験に関してのそれぞれの意見を話し合いながら対等な関係で実験を進められて、本当に良かったです。

生活について

タイは微笑みの国と言われるだけあって、本当に温かい国でした。だから、人間関係で困ることはまずありませんでした。街中に屋台のようなお店がたくさんあり、そこで食べたいものが低価格で食べられます。そこの方たちは英語が話せない人がほとんどでしたが、不思議と意思疎通ができるので問題ありませんでしたし、逆にタイ語の勉強は、こういうところで出来ました。みなさん優しいのでタイ語の上達をほめてくださったり、にこにことタイ語でお話してくださったりします。近い場所の移動はバイクにのったおじさんに、これもまた低価格で乗せてもらい移動します。家は、現地の友達と同じマンションにしてもらい、一人暮らしをしておりました。設備は整っているし広かったので、快適に暮らせました。強いて言うなら、タイは暑いとはいえ、水だけでお風呂を済ませる人が嫌な場合はシャワールームでお湯が出る部屋を選んだ方がいいと思います。

留学で得たこと
観察力です。研究室でも、外での生活でも、馴染むためには同じルールを共有することが大切だと思ったので、常に人の会話や行動に目を向け、気になることがあれば必ず聞いていました。そうしていくと、会話の幅が広がったり、人間関係も見えてきたりして、友達づくりが楽しかったです。また、前向きな考え方ができるようになったと思います。タイ人と仲良くなってずっと一緒にいると、彼らの考え方に似てくるのを感じました。ストレスをできるだけ感じない生き方、ありのままの自分を認めていて心の声で動いている暮らし方から、みんなが幸せな理由が分かった気がしました。今まで人からの評価が第一優先でしたが、留学期間に出会った彼らのおかげで、頑張った自分をまずは認め、それを支えてくれた人たちに感謝をすることが大事だと学びました。そして英語力はもちろん、コミュニケーション力が伸びました。英語でもタイ語でも伝えたい欲がついたおかげでもっといろんな人、場所に出会いたいと思うようになりました。

後輩へのアドバイス・知の森基金へ一言

国は違っても、自分がされて嫌なことは相手も嫌なはずだし、自分がされて嬉しいことは相手も嬉しいはずです。自分がされて嬉しいことをしていくと、友達は増えていくはずだし、増えていけば自然と会話量も増え、そのことが英語の勉強に繋がると思います。

安全面でのアドバイスとしては、いつでも危険と紙一重であることを忘れないでいるべきだということです。日本人と分かると、お金目当てで寄ってくる人も実際にいました。近くでひったくりの事件も聞いていたので、一人で知らない場所へ行くことや暗い夜道はできるだけ避けるべきだなと思いました。

知の森基金のおかげで、保険金を賄うことができ、無事に留学、帰国することができました。寄与してくださった方々への感謝の気持ちでいっぱいです。この留学で学んだことを生かし、社会に貢献できる人材になれるようにこれからも精進して参りたいと思います。本当にありがとうございました。

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