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【報告】学生が選ぶポスター賞受賞
2015年01月30日
昨年9月に行われたISF2014に、繊維・ファイバー工学コースのM2コース生の全員が
ポスター発表または口頭発表に参加しました。そして、本番を前にM1・M2コース生が全員集まり、
リハーサルを兼ねて発表を行い、そこで「コース生が決めるポスター賞」と題し、誰が一番よい発表をしたか投票を行いました。
その結果、京都工芸繊維大学の福原雄大君の発表「Reduction of Hair Damage Due to Ultraviolet Light
by Dyeing and Treating of Hair with Flavonoids」が1位を獲得しました。
賞状を持つ福原君。おめでとうございます!


福原君を中心にコース生全員で写真撮影!

【報告】講義のテレビ配信(繊維技術士特論)
2014年12月19日
12月15日から19日までの5日間、信州大学では、日本繊維技術士センターから講師を招き「繊維技術士特論」を
開講しました。これは、連携科目の一つで、信州大学で開講する科目です。
今回、この繊維技術士特論の講義を福井大学へテレビ配信しました。
距離は離れていますが、このようにテレビ受講によって、各大学独自で開講している講義を受講することが
可能となるのも、この大学間連携の特徴です。

【報告】アカデミックインターンシップ(海外)vol.2
2014年12月16日
福井大学のM2コース生、H君が中国 江南大学にアカデミックインターンシップに行ってきました。
11月22日~12月5日の間、海外大学に滞在し、学んだこと感じたことを聞いてみました!
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Q1.海外アカデミックインターンシップに参加しようと思ったきっかけはなんですか?
今年9月の国際学会で、英語を使ったコミュニケーションの重要さを感じたから。
社会人になる前に、海外の繊維事情を少しでも知っておきたいと思ったから。
Q2.実際に海外の大学で研究をして感じたことはありますか?
研究の進め方や使用している装置などは日本とそれほど変わらなかった。
研究熱心な学生が多く、モチベーションを保ちやすい環境だった。
Q3.言葉やコミュニケーションについてはどうでしたか?
昨年受講したe-learningのおかげで繊維に関する専門用語での会話は苦ではなかった。
しかし日常会話は自身の英語力の無さが露呈してしまい、なかなか気軽な会話ができなかった。
Q4.困ったことはありましたか?
大学の学生と先生以外は英語が通じないため、食堂の人や寮の管理人との意思疎通が難しかった。
情報規制などが厳しくSNSやGmailが使用できなかった。
Q5.今回の経験から今後につなげたいことは?
今回の留学で、たとえ言葉が通じなくても物事を伝えるためにできる事はたくさんあることを学びました。
これから社会に出れば国籍問わず様々な人と接する機会が増えると思うので、現地の言葉はもちろん
言葉以外での物事の伝え方を色々と考えていきたいと思います。
【報告】アカデミックインターンシップ(海外)
2014年12月02日
繊維・ファイバー工学コースでは、修士2年生を対象とした「アカデミックインターンシップ(海外)」
という科目があります。
これは、海外大学に2週間~1ヶ月滞在し、研究指導を受けることにより、幅広い分野の知識を獲得し、
グローバルで多角的な視野を得るようになることを目的にしており、今年度は7名のコース生の派遣が決定し、
すでに5名がインターンシップを終え、帰国しました。
すでに帰国したコース生に海外大学で学んだ感想を聞きました。
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H君(京都工芸繊維大学 修士2年)
・滞在先 スロベニア マリボル大学(期間:2014年10月9日~11月3日)
Q1.今回、参加しようと思ったきっかけは何ですか?
・スロベニアのボンチーナ先生の研究内容である、マイクロカプセルに興味をもっていたため。
・またそれを学び、日本での研究の内容とコラボすることにより、何かおもしろい製品を作り出せると考えたため。
Q2.実際に海外の大学で研究をして感じたことはありますか?
・ 毎日のようにディスカッションしていただけたため、研究の理解度が深まりました。
・ 研究室が朝方で、夕方には閉められるので、密度の濃い、集中した時を過ごせました。
・ 日本人に初めて会った人がほとんどだったため、とても興味を持ってもらえました。
Q3.言葉やコミュニケーションについてはどうでしたか?
昨年同様に留学していたこともあり、日常会話に差支えはありませんでした。研究などの専門用語を用いた
会話になると、事前準備が不可欠でした。
Q4.困ったことなどありましたか?
以下のトラブルがありました。
・ 冷蔵庫、ガスが当初つかなかった。
・ 警察に誤解された
・ 旅行中の宿泊先に虚偽の請求をされた
小さなことを含めますと、数えきれないほどございます。
Q5.今回の経験から今後につなげたいことは?
今回学んだマイクロカプセルと私の研究である毛髪とのコラボをいつか実現させたいと思います。
また英語力に自信がつきました。スロベニアにはほぼ日本語を話せる方はおられませんでしたので、
生活するうえで、また研究するうえで、英語は必要不可欠でした。ジェスチャーも含め、この伝える力を
今後の研究や就職後に活かしたいと思います。
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N君(京都工芸繊維大学 修士2年)
・滞在先 イギリス リーズ大学 (期間:2014年10月6日~11月1日)
Q. 留学先を選んだ理由は?
今年の1月にリーズ大学の学生が私の研究室へ留学しに来て、彼女の研究内容がとても
興味深かったため留学先として選定した。
Q. 留学中はどんな活動をしましたか?
①配属された研究室での研究活動
自身の研究と関係のある繊維系のテーマを与えられ、PhDの学生にサポートしてもらいながら
研究に打ち込んだ。ただ、エレクトロスピニングについては全く経験が無く、文献などを読みながら
並行して実験を行った。その点においては、普段の研究とは全く異なる経験ができ繊維に対する
知見がとても深まった。最終日には指導教官に英語で作成したレポートを提出。
②学生実験への参加
研究とは別に、週1回の学生実験にも参加した。内容は特別難しいものではなかったが、
周囲の学生とグループを組んで共同で作業を進めたり実験説明も当然英語なので、
語学力をかなり鍛えることができた。また、これをきっかけにクラスメート達と友好を深められた。
③繊維系講義への参加
週に1回、繊維系の講義へ参加した。以前、繊維ファイバー工学コースの海外・繊維ファイバー工学事情
において外国人講師の授業を受けた経験があったので、英語での講義にはそこまで抵抗は無かった。
しかし、ネイティブの学生相手の授業なので講師の方の英語も速く、自身の語学力を更に高めなくては
いけないと痛感した。
Q. 全体を通しての感想は?
①留学は絶対に一人で行くべき
⇒日本人の留学生の団体をたまに見たが、外国人と交流しない限り語学力は絶対に向上しないと
思うので、不安や苦労も多かったが一人で行けたことはとても良い経験になった。
②「英語が出来ないからシャイ」なのではなくて「シャイだから英語が出来ない」
⇒留学当初は英語さえできればもっと積極的に交流できるのにと考えていたが、
そうではなく、シャイであるうちはいつまでも経っても英語は話せないと気づけた。
とにかく恥を捨て、下手でもまずは積極的にコミュニケーションをとることが上達への近道だと学んだ。
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T君(京都工芸繊維大学修士2年)
・滞在先 フランス・ミュルーズ ENSISA大学 (2014年10月6日 ~ 11月2日)
Q. 具体的な目的は?
留学期間中に、現在研究している実験の一部である外国人学生に対した官能検査、
そして海外におけるデニムの市場調査をこのアカデミックインターンシップの主な目的とした。
【官能検査】
日本人と外国人の官能検査における「評価・価値観の差」を明らかにすることが目的。
(本校における実験では外国人留学生が集まらず、前回の実験でも苦労したため)
【市場調査】
海外のSHOPのデニム服の市場調査(繊維機械学会での指摘もあったため)。
内容:ファッションの中心であるパリ、そしてフランスの田舎服の市場調査。何が流行しているか、
どんな布が使われているか、売れ筋、etc..
Q. 得られた結果
期間中、順位法36人・SD法35人・ENSISA式SD法20人、計81人分の実験データを収集。現在解析中。
一ヶ月という時間は長いようで実はとても短い、ということを念頭に置いてアカデミックインターンシップに挑んだ。
一秒も無駄にすることのないように、【自分が何を一番にしたいのか?】【インターンシップの目的は?】を考え、
出発前から留学先の教授と連絡を取り合い具体的な実験プランを組み立てたり、到着してすぐ実験が
開始できるよう万全な準備をしたりと、インターンシップが始まる前から取り組んだ。
そのおかげで、タイムロスなく実験を行うことが出来き、80人以上の実験データが取れた。
アカデミックインターンシップの一番の目的を十分果たせたと感じている。まだ、解析段階の途中だが、
実験結果もいいデータが取れそうな傾向にある。
Q.ENSISA大学を選んだ理由は?
世界のファッションの中心はフランスのパリと言われている。そうした背景もあり、インターンシップの留学先を
フランスに選んだ。また、フランスの中でもミュルーズという町は、フランス・ドイツ・スイスの三つの国の国境の
近くに位置する町である。そのため、繊維産業が誕生した17世紀に産業革命の町として発展し、19世紀には
フランスにおけるすべての綿の取引場所になった。今でも繊維産業の史跡や文化施設が数多く残っている。
その中でも300万点を超える世界有数の繊維製品のコレクションが集まるプリント生地博物館に訪れた時の感動は、
今でも色濃く覚えている。19世紀の貴重な繊維製品、9千巻に及ぶ専門的コレクションの数々には、研究者や
デザイナーにとってはため息が漏れずにいられないだろう。
こうした今も、世界のファッション業界に与えている伝統的な文化に触れ、ミュルーズという町の繊維に対する
受け継がれてきた想いを感じることが出来た。
Q.言葉やコミュニケーションについて
言葉の壁をとても厚く感じた。というのも、フランスの文化の背景もあり、想像していた以上に英語が通じず、
苦戦した。また、私の実験は被験者を多く必要とするため、被験者とのコミュニケーションは必須である。
そのため、被験者を募るためにも、昼休みや空き時間に進んで大学の生徒たちとコミュニケーションを
とるようにした。そして、実験が終わるころには他の学部にまで友人ができ、被験者も目標人数を
大幅に上回る数を集めることが出来た。
Q.困ったことなどありましたか?
留学中財布を紛失してしまった。警察に説明をしてもなかなか上手に状況を伝えることができず苦労した。
Q.今回の経験から今後につなげたいことは?
今回の留学の経験では、文化の違いを肌で感じ、少しではあるがヨーロッパの文化基盤を理解することが出来た。
例えば、研究を上手く進めるための非言語的コミュニケーションの取り方などである。これらは社会に出てからも、
ビジネスなどのあらゆる場面で必要となってくるため、これからもインターンシップの経験を活かすために
勉強を頑張りたいと思う。
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また、信州大学からアカデミックインターンシップに行った川村敦君(滞在先:香港理工大学)、村越弘章君(滞在先:
イギリス マンチェスター大学)の取材記事は繊維学部Facebookに掲載されています。
【報告】張 志鵬 先生の授業を開講しました。
2014年11月18日
10月14日から31日にかけ、台湾 中國文化大学から張 志鵬先生が来日し、各大学で講義を行いました。張先生は日本で修士と博士号を取得し、日本企業での就業経験もあるため、日本語がとても上手!
コース生も英語と日本語を交えながら、積極的にコミュニケーションをとることができました。先生は、講義に関することだけでなく、台湾の魅力や日本と台湾の違いなど、国の文化についても、お話してくださいました。
福井大学にて
京都工芸繊維大学にて
コース生と(京都工芸繊維大学)
コース生による研究紹介(信州大学)
信州大学の履修生と
【報告】成果報告会を実施しました。
2014年11月04日
国際会議ICEFT2014の翌日9月28日(日)、 BumB(ぶんぶ)東京スポーツ文化館研修ルームにおいてM2コース生の成果報告会が行われました。
各大学M2コース生が「コースに入ったことでよかった事、自分がどのくらい成長できたか、達成度」等、人間性の成長・考え方の変化などについて1人5分程度、パワーポイントにまとめ、発表をしました。

M1コース生は全員、真剣に耳を傾けていました。
コースと本来の専攻との両立は大変ですが、
研究の事、学生生活の事、就活の事、チャレンジする大切さなど、このコースに在籍することで得られる「プラス効果」を、先輩たちから学ぶことができたかと思います。
【報告】ICEFT2014開催報告
2014年10月21日
去る9月27日(土)東京ファッションタウンビルにおいて ICEFT2014(International Conference on Education in Fiber/Textile 2014)が開催されました。
海外から著名な4名の先生をお招きし、各国の教育事情や香港における産学連携、AUTEX(欧州繊維系大学連合)における大学連携についてお話いただきました。
講演後のバンケットでは、講演者の先生、企業関係者、ステークホルダー、教員、コース生が一堂に会し、情報交換や意見交換などを行い、交流を深めることができました。コース生にとっては海外の先生や企業関係者の方と直接話ができるよい機会となりました。
【報告】杉山くん(信州大学)が優秀プレゼンテーション賞を受賞しました。
2014年10月09日
繊維・ファイバー工学コース 杉山 聖貴くん(信州大学 修士2年)が平成26年8月30日(土)に札幌市立大学で開催された2014年度精密工学会北海道支部学術講演会において、優秀プレゼンテーション賞を受賞しました。
発表のタイトルは、『クラウド環境での進化計算用グリッドシステムの並列化効率評価』です。
今後は、繊維×IT×金融 を発展させていきたいと考える杉山くん。これからも活躍が期待されます!
杉山くん、おめでとうございます。

信州大学繊維学部ホームページはこちらから:
http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/textiles/news/2014/10/59398.html
【報告】H26年度 繊維系合同研修を開催しました。
2014年10月07日
平成26年9月11日(木)~14日(日)の日程で「繊維系合同研修」が行われました。
今年度の繊維系合同研修のねらいは、最先端の繊維などについて学習し、ものづくりに関する新規提案を検討・発表することで、創造力・課題解決力・コミュニ ケーション能力などを養成するものです。コース生たちは事前検討として最新の繊維製品技術についてホームページや資料を使って学習し、当日に挑みました。
一日目は三大学のコース生18人が京都駅に集合し、東洋紡株式会社 総合研究所(大津市堅田)・村田機械株式会社 本社(京都市伏見区)を訪問しました。
東洋紡株式会社では社員の方のご案内のもと、快適性評価室や展示室を見学させていただき、多様な素材・製品に触れることができました。
続く村田機械株式会社では事業紹介をご説明いただいた後、ショールームにて様々な機械を見学させていただきました。コース生からは熱心な質問が飛び交いました。
二日目はNPO法人 場とつながりラボhome's vi(http://www.homes-vi.org/)から講師をお呼びし、生産的な話し合いを行うための“ファシリテーション”を養うワークショップを実施しました。ゲームや実習を交えながら、じっくり1日をかけてグループワークの手法を学んだコース生たち。明日からのものづくりグループワークが楽しみです!
三日目からは、いよいよこの合同研修でメインとなるものづくりグループワーク。アドバイザーとして東洋紡株式会社の中堅社員の方に加わっていただき、それぞれが実際に会社で扱っておられる素材をもとに新商品を提案するという内容です。どのグループもさっそく前日に学んだ手法を使い、社員の方も驚くような新しいアイデアをどんどん生み出していました。
最後に、各大学の教員やアドバイザーとしてご協力いただいた東洋紡の社員の方々から講評をいただき、今年度の繊維系合同研修は終了しました。
企業訪問や実際に企業で働いている方とのグループワーク等、この研修で行ったプログラムを通して、繊維業界について理解を深めることができたのではないでしょうか。また、密度の濃い4日間を共に過ごし切磋琢磨したことで、直接顔を合わせるのも初めてだったコース生の間にも絆が生まれ、人間的に成長するきっかけにもなったと思います。今回学んだことを生かし、繊維・ファイバー工学コースの今後の授業や行事にも積極的に取り組んでいきましょう!