朱春紅准教授ら猫のヒゲに学ぶ!超高感度なバイオマス繊維エアロゲル圧力センサーを開発
信州大学大学院総合医理工学研究科博士課程2年の謝単単さん、信州大学学術研究院繊維学系の朱春紅准教授(繊維学部先進繊維・感性工学科、信州大学Rising Star教員)らの研究チームが、猫のヒゲの優れた感覚器官を模倣した、高感度で耐久性のある新しい圧力センサーを開発しました。このセンサーは、麻繊維をベースに、導電性物質と海藻由来の成分を組み合わせて作られたエアロゲルです。猫のヒゲの構造を再現した多孔質構造が特徴で、これにより微細な圧力変化も効率よく電気信号に変換できます。軽い圧力にも鋭敏に反応し、繰り返し使用しても性能が落ちにくいこのセンサーは、手首の脈拍から心拍数を測ったり、スポーツ時の体の動きを詳細に分析したりすることが可能です。ウェアラブルデバイスやリハビリテーション、スポーツ科学など、様々な分野での応用が期待されます。
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〈論文情報〉
雑誌名: Advanced Functional Materials
論文タイトル: Cat-Vibrissa-Inspired Biomass Fiber Aerogels for Flexible and Highly Sensitive Sensors in Monitoring Human Sport
著者名: Dandan Xie, Ziwei Chen, Daoxiong Qian, Jian Shi, Wei Zhang, Hideaki Morikawa, Chunhong Zhu
公開日: 2025年7月23日
DOI: 10.1002/adfm.202512177
URL:https://doi.org/10.1002/adma.202509631