学部入試に関するFAQ
ここでは、受験生の皆さんからよくあるご質問(Frequently-Asked Questions)についてお答えしています。
入試に関する基本情報は、「学部入試情報」のページをご覧ください。
過去問題は、前期日程・総合問題はここから、後期日程・小論文はここから、pdfでダウンロード可能です。
入学試験
- 前期日程の個別学力検査「総合問題」とは、どのような問題ですか?
大学入学共通テストでは計りにくい能力を計るための試験です。
- それはどのような能力ですか?
これまでに学んだことを基に思考し、問題を発見・解決し、更にそれらを表現する能力などです。特に、文章理解力と、その理解に基づいて判断し表現する能力(すなわち簡潔かつ説得力のある文章が書けるかなど)が評価の重要なポイントです。
- 過去の問題を閲覧できますか?
はい、できます。
ネット上ではPDF形式にて出題例を見ることができます。
人文学部入試事務室(学務係)で閲覧できます。
- いわゆる「小論文」と人文学部の「総合問題」とは、どこがちがいますか?
いわゆる「小論文」とは、あるテーマ(あるいは小文)を掲げ、それについての考えを述べるものでしょう。これに対し、本学部の「総合問題」は、分野も言語も性質も相違する(高校までの教科目の枠を横断した)さまざまな文献・資料を正確に読み解きながら、それらの主張や性格を的確に把握したうえで、すべてに共通する視点を自ら見出し、設定して、論理的な脈絡をつけながら批評を加えつつ、独自の考えをまとめてゆく、というものです。英語力・国語力など言語・文章に関する理解力・表現力とともに、広い分野に対する興味や関心のあり方が客観的に測られます。
大学では、先生の講義を聞くだけではなく、レポートを作成し、またゼミで発表をすることなどがふだんの勉強のかたちです。自分の関心あるテーマをより深く、学問的に勉強していくためにはすぐれた思考力と表現力が必要とされます。こうした素養・資質があるかどうか、そのことを問う問題が「総合問題」なのです。
以下に、入学者から寄せられた「総合問題」の「対策」として行った勉強の例を挙げます。(あくまで参考までに。)- 「読書に努め、多種の新聞記事に目を通し、自分なりの意見をまとめる工夫に努めた」
- 「岩波文庫や講談社新書など、教養書を出来るだけ多く読んだ」
- 「文藝春秋社編『日本の論点』を読んだ」
- 「とにかく自分の考えをもつよう思索にふけった」
- 「過去の問題・関連書を読み、長い文章を要約する練習をした」
- 「毎日、300字程度の文章を書く訓練をした」
- 「新聞の社説を読みそれに対する自分の考えを書く練習をした(国語の先生に添削をしてもらった)」
- 「学生向け英字新聞の記事を1日に1つ読み大意を掴む練習をした」
- 後期日程の個別学力検査「小論文」とは、どのような試験ですか?
大学入学共通テストでは計りにくい能力をはかるための試験です。個別教科の学力を問うというよりも、総合的な問題発見・解決能力を試すことに主なねらいがあります。
- 大学入学共通テストでは計りにくい能力とはどのような能力ですか?
これまでの学習を基礎として、与えられた資料を読み解き、思考し、想像し、問題を発見し、解決し、それを自分の言葉でまとめて的確に表現する能力です。特に、課題の資料などを理解し、それに基づいて判断したり自分の考えを表現できる能力(例えば、読解力とともに論理的で説得力ある小論文作成の能力)が評価の重要なポイントです。
- 推薦入試は実施しないのですか。また、その予定はありますか?
現在実施しておらず、また、当面その予定もありません。
第3年次編入学試験について
- 第3年次編入学試験は実施していますか?
はい。実施しています。すべてのコース・研究室に出願可能です。
- 過去の入試問題について閲覧できますか?
はい、できます。
人文学部入試事務室(学務係)で閲覧できます。
科目等履修生・研究生・聴講生について
- 科目等履修生・研究生・聴講生の制度はありますか?
-
あります。詳しい内容については、人文学部学務係(0263-37-2236)へお問い合わせください。
【出願締切】
4月入学の場合・・・2月下旬 10月入学の場合・・・8月下旬※研究生として入学を希望する外国籍の方の出願締切は下記のとおり
4月入学の場合・・・前年の11月末日 10月入学の場合・・・5月末日
専門コース
- それぞれのコースではどのようなことが学べるのですか?
-
それぞれのコースのページをご覧ください。また、具体的な授業の内容については、それぞれのコースの教員名でのシラバス検索を推奨します。
専門コースの詳細に関しては、他に学部案内(ガイドブック)もご覧ください。
- 専門コースに進むのはいつですか? また、志望したコースに必ず進むことはできますか?
2年生の4月から、専門コースに進みます。1年次に所定の単位を修得することが2年次進級の条件となりますが、10~11月に行われる進級ガイダンス、1月に行われる専門コースごとの進級面接を経て、専門コースが決まります。
志望したコースに全員が進めるとは限りません。各コースでの教育に支障が出ないよう、志望者が一定数(コースによって異なります)を超えた場合、志望理由の明確さや1年次の成績を参考に選抜が行われることがあります。
進級にあたっては、ガイダンスや面接、個別相談などを通して、志望コースのイメージと実際の姿のズレがないかをしっかりと見極め、進級学生と進級コースのミスマッチをなくすことが重要になります。そのためにも、志望コースが提供する概論や、志望コースの教員が担当する共通教育の教養科目を1年次に履修することを推奨しています。
学生生活
学生生活に関する基本情報は、学生総合支援センターの「学生生活」のページ、および『信州大学大学案内2022-2023』をご覧ください。
- 他学部との交流はありますか?
信州大学は8学部を擁する総合大学です。また、外国からの留学生も多く学んでいます。したがって、さまざまな学部とはもちろん、さまざまな国から来た留学生とも交流ができます。部活動・サークル活動は全学部の学生が参加しています。また、1年次に主に学ぶ共通教育は全学部共通であり、2年次進級後も他学部の授業の受講が可能です。(ただしいくつか制限があります。)
- 学生寮について教えてください
1年生が入ることのできる「こまくさ寮」は、大学から歩いて10分程度のところにあり、二人部屋で食事もでます(食事は別途料金がかかります)。部屋にはベッドや机が、共同では洗濯機、冷蔵庫なども完備しています。部屋の数には限りがあるため希望者全員が入居できない場合もあります。
学生寮およびアパート・下宿等の住環境に関する詳しい情報は、学生総合支援センターの「学生寮・アパート・下宿」のページをご覧ください。
合わせて、『信州大学大学案内2022-2023』のこちらのページをご覧ください。
- サークルについて教えてください
50を超える部活と160を超える公認サークル等があります。全国大会等で優秀な成績を残す部活動やサークルも多く、盛んに活動が行われています。
サークルおよび課外活動に関する詳しい情報は、学生総合支援センターの「課外活動・サークル」のページをご覧ください。
合わせて、『信州大学大学案内2022-2023』のこちらのページをご覧ください。
留学
留学に関する基本情報は、グローバル化推進センターの「留学応援サイト」をご覧ください。
- 留学するには特別な条件がありますか? 留学は難しいですか?
交換留学(大学間国際学術交流協定締結大学への留学)の場合には、協定により、派遣できる人数が決まっており、書類選考と選抜面接があります。また、語学能力試験で一定以上のスコアが求められることがあります。
私費でその他の大学や語学学校に留学する場合には、各自の計画で行うことができます。
- 留学期間はどのぐらいですか?
交換留学の場合は、最長で1年短期となります。
私費でその他の大学や語学学校に留学する場合は、各自の計画で行うことができます。
- 留学のタイミングは?
各々異なります。2年次から4年次までさまざまです。交換留学私費留学問わず十分な準備期間が必要となります。(交換留学の場合、出発の約10ヶ月前までに派遣希望の大学の必要要件をクリアし、必要書類を整えて学内でエントリーする必要があります。)
グローバル化推進センターの「信州大学から海外へ」のページも参照してください。
- 留学の体験談を聞きたいのですが?
信州大学グローバル化推進センターでは、海外留学の体験談を含む、「海外留学のすすめ」という動画をYouTubeで公開しています。
免許・資格
- 人文学部で取得できる免許や資格にはどんなものがありますか?
次の免許と資格がとれます。(令和4年4月現在)
■免許(教育職員免許状)
・高等学校教諭一種免許状(国語、地理歴史、公民、英語)
・中学校教諭一種免許状(国語、社会、英語)
■資格
・学芸員
・社会調査士
また、免許・資格とは異なりますが、日本語教員養成副専攻課程を設けて、所定の単位を修得したものには証明書を交付しています。
- 免許や資格などを取得するためには、正課の科目に加え、どれだけ多く単位をとる必要がありますか?
-
免許(教育職員免許状)
高校のみ:卒業に必要な単位に含めることのできない単位の合計は26単位
中学のみ、もしくは中学・高校両方の場合:卒業に必要な単位に含めることのできない単位の合計は34単位になります。資格など
学芸員:文部科学省令で定める科目の単位習得が必要
社会調査士:卒業に必要な単位の中で取得可能
日本語教員養成副専攻課程修得証明書:卒業に必要な単位の中で取得可能
※免許・資格などいずれの場合も所属するコースによっては、単位履修計画に工夫が必要になる場合があります(例:文化情報論分野で英語や国語の教職員免許状を取得しようとする場合)。
なお、3年次に編入学した場合免許(教職)は、元の短期大学等で取得した免許(教職)関連単位の多くは認定されます。
- 小学校の教員免許は取得できますか?
取得できません。
- 司書資格を取得できますか?
取得できません。ただし、人文学部に通いながら、通信教育や短期講習会で取得する方法もあります。詳しくは、文部科学省サイト内の「司書について」などを参照してください。
- 信州大学人文学部、大学院総合人文社会科学研究科は公認心理師に対応しているのでしょうか?
人文学部では、心理学・社会心理学コースにおいて、公認心理師国家試験受験資格の取得に対応しています。受験資格は、学部卒業後、①2年以上の実務経験を経るか、②公認心理師受験資格対応の大学院へ進学するか、のいずれかによって得ることができます。心理学・社会心理学コースへの配属は、2年次生への進級時に面接等によって決定されます。そのため、進級時に当該コースへの配属が認められなければ、受験資格は得られません。 なお、大学院総合人文社会科学研究科においては、心理学分野が、公認心理師受験資格に対応しています。
- 臨床心理士の資格を取得できますか?
取得できません。臨床心理士の資格取得には、日本臨床心理士資格認定協会の指定を受けた臨床心理士養成に関する大学院修士課程(博士前期課程)の修了が必須ですので、どの大学であれ大学卒だけでは取得できません。
本学部から、受験を経て日本臨床心理士資格認定協会の指定を受けた臨床心理士養成に関する大学院修士課程(博士前期課程)へ進学することは可能ですし、先例もあります。
詳しくは、日本臨床心理士資格認定協会ウェブサイトをご覧ください。
- 公認心理師と臨床心理士との違いは何ですか?
公認心理師は 、文部科学大臣及び厚生労働大臣が行う国家試験によって与えられる国家資格です。一方 、臨床心理士は 、文部科学省認可の公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が実施する試験によって認定される資格です。
参考
○厚生労働省ホームページ「公認心理師」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116049.html
○公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会ホームページ
http://fjcbcp.or.jp/
奨学金・授業料免除
- 奨学金について教えてください。
日本学生支援機構による奨学金をはじめ、地方公共団体、民間団体などによる奨学金があります。なお、奨学金には、貸与型(返還の必要があるもの)と給付型(返還の必要がないもの)があります。
高校在学中に予約申請できる奨学金もありますので、希望者は情報をしっかりチェックしてください。
また、奨学金以外にも、授業料免除や徴収猶予・月割分納もあります。
奨学金・授業料免除などに関する詳細は「学生総合支援センター」の「授業料免除・奨学金」のページを参照してください。
就職・進路
- 人文学部は就職に不利なのでしょうか?
人文学部では資格や技能を直接学ぶことはありませんが、社会とは何か、人間はいかに生きるべきか、といった、就職後にはなかなか考えることができない、にもかかわらず人間の基本となるような問題に取り組むことを通して、文系大学卒に求められる力(思索力・批判力・開拓力・需要力)や能力、リテラシー(メディアリテラシー、コミュニケーションリテラシー、外国語能力、企画構想能力)を持つ人間を育成しています。したがって、人文学部「だから」就職に不利ということはありません。
- 人文学部を出て就職に有利な点はありますか?
人文学部出身者を求めている職場は、上記の就職先からもわかるように、広範に存在します。人文学のどの領域を学びたいかを明確にし、深く学び、その上で自分自身の適性をよく知ることによって、就職における出会いのあり方が違ってきます。
なお、大卒(文系)に求められる主な資質は、「知識や情報を集めて自分の考えを導き出す能力」「理論に加えて実社会とのつながりを意識した能力」・「論理的思考」「表現力・プレゼンテーション能力」等とされています(経団連・経済同友
- 就職のサポートはありますか?
毎年、人文学部が独自に主催する「就職対策講座」や「就職活動体験講話」などが実施されています。また、大学全体においてもキャリア教育・サポートセンターによる個別就職相談や様々な就職ガイダンスが用意されており、いずれも自由に活用することができます。
そして、就職や進路に関連した人文学部の授業としては、職業の意義や就職に必要なスキルについて考える「現代職業論 I」(参照:平成29年度シラバス)と、それに加えて実際の企業や官公庁などが開催しているインターンシップ(夏季休暇中に実施)に参加するなかで改めて自分のキャリア形成を見つめなおす「インターンシップ企業等体験実習」(参照:平成29年度シラバス)が用意されています。
このように大学全体においても、人文学部においても就職・進路に関する数多くのリソースが準備されています。
- 公務員就職対策の授業などはありますか?
大学は就職予備校ではないので、直接試験対策は実施していません。学業のなかで社会とふれあう授業もあり、公務員試験の前提になる社会常識に学ぶことは意識すれば十分可能でしょう。
実践的には、大学生協が公務員試験対策講座を開いており、人文学部からも多くの学生が参加し、優秀な合格実績を示しているようです。
- 卒業後は、どのようなところに就職しているのですか?
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教員・公務員、卸売業・小売業、製造業、情報通信業、金融・保険業が比較的多くなっていますが、就職先は多岐にわたっているのが人文学部の特徴です。以下は近年の就職先の企業名一覧です。
信越放送、名古屋テレビ、山梨放送、読売新聞、信濃毎日新聞、朝日新聞、NHK、河出書房、小学館、旺文社、中央出版、大日本印刷、八十二銀行、長野銀行、長野県信用組合(けんしん)、新潟交通、ファーストリテイリング(ユニクロ)、東京海上火災保険、住友生命、損保ジャパン、大和証券、日本航空、キャセイパシフィック航空、JTB、日本旅行、近畿日本ツーリスト、星野リゾート、日本通運、東京電力、中部電力、NTT、松阪屋、高島屋、資生堂、久光製薬、パナホーム東海など
また、就職以外に、大学院(学内学外、国内海外問わず)などに進学する学生も数多くいます。
なお、卒業生の声は受験生用特設サイト「人文人になろう!」の「多様な就職先・進学先」のページで読むことができます。最新の卒業後の進路については、『信州大学大学案内2022-2023』のこちらのページも合わせてご覧ください。
- 長野県内に就職する人が多いのでしょうか?
年によって変動があります。過去5年の平均では、長野県内への就職が4割程度です。ちなみに、長野県出身の人文学部入学者は例年人文学部全入学者の3〜4割です。