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さわき もとえい

澤木 幹栄

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世代間のギャップ

 「ドラえもんの世界観」という言葉を聞いて理解するものは50歳以上と以下とでは違う。  「世界観」という言葉はオールドタイマーにとっては哲学と関係するもので、「世界をどう捉えるか」という意味でしかない。「世界」「観」なのだから、そのようにとるのが理にかなっているはずだ。したがって、「ドラえもんが自分の住んでいる世界をどう捉えているか、その見方」という意味になる。  ところが、若い人たちはそうではない。「ドラえもんというマンガ・アニメの世界の設定」という意味だと理解する。  年寄りと若者の理解はまったく対立し、若者は辞書にものっている「世界観」という言葉の本来の意味を知らないし、年寄りは若者の言う「世界観」が自分の知っているものと全く違うことを知って驚愕する。  世代間のギャップの具体例がここにある。NHKのアナウンサーの発言や朝日新聞の記事に「ディズニーランドの世界観」のような表現を散見するようになったがそれでも古い世代は新しい意味が生まれていることに気がつかないのだ。

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