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研究

これまで考えてきたこと

これまで、主に昭和10年代の太宰治の軌跡を、歴史的・社会的な条件を視野に入れた上で、作品の精読や作家表象の分析を通じて考え続けてきました。また、そのことと並行して、昭和10年代の文学シーンにおける気になる現象についても、考察を積み重ねてきました。他にも明治40年前後の問題、現代作家(小島信夫・村上春樹)、近年では、近現代の演劇・戯曲についても論文を書きました。詳しくは、下記リストをご参照下さい。

***(更新しています)***

 

【単著】
01:松本和也『昭和十年前後の太宰治 〈青年〉・メディア・テクスト』(ひつじ書房、2009年3月)
02:松本和也『太宰治『人間失格』を読み直す』(水声社、2009年6月)
03:松本和也『太宰治の自伝的小説を読みひらく 「思ひ出」から『人間失格』まで』(立教大学出版会、2010年3月)

04:松本和也『現代女性作家論』(水声社、2011年9月)

05:松本和也『川上弘美を読む』(水声社、2013年3月)

 

【共著】
01:山内祥史編『太宰治研究 第13輯』(和泉書院、2005年6月:「〈書くこと〉・「文化展望(メディア)」・津軽人──太宰治「十五年間」という小説あるいは「ヤケ酒の歴史」──」を執筆)
02:中村邦夫・千石英世編『名作はこのように始まるⅡ』(ミネルヴァ書房、2008年3月:太宰治『人間失格』を執筆)
03:『文芸別冊 太宰治』(河出書房新社、2009年5月:「「走れメロス」の読み直し 群衆・シラクス・暴君デイオニス」を執筆、「太宰治作品ガイド100」斎藤理生氏と分担執筆)
04:斎藤理生・松本和也編『新世紀 太宰治』(双文社出版、2009年6月:「現代演劇のなかの“太宰治” 井上ひさし『人間合格』を中心に」を執筆)
05:安藤宏編『展望 太宰治』(ぎょうせい、2009年6月:「〈現役作家=太宰治〉へのまなざし」を執筆)
06:日本近代演劇史研究会編『岸田國士の世界』(翰林書房、2010年3月:「戦時下の岸田國士・序説──「荒天吉日」を手がかりに」を執筆)

07:山内祥史編『太宰治研究 第18輯』(和泉書院、2010年5月:「テクストをめぐる承認・受容・配置─「有明淑の日記」/太宰治「女生徒」」を執筆)

08:小栗風葉をひろめる会編『小栗風葉あんない 15号』(小栗風葉をひろめる会、2012年3月:「小栗風葉「耽溺」をめぐる戦略/頓挫」を執筆)

09:信州大学附属図書館編『「時代小説作家と挿絵画家・石井鶴三」展・資料集』(信州大学附属図書館、2012年10月:「挿絵画家・石井鶴三とその評価」を執筆)

10:坂口安吾研究会編『坂口安吾復興期の精神 〈いま〉安吾を読むこと』(双文社出版、2013年5月:「坂口安吾「真珠」同時代受容の再点検」を執筆)

11:松本和也編『北杜夫初期作品の基礎的研究』(信州大学人文学部松本研究室、2014年2月:「北杜夫初期作品の本文異同──「夜と霧の隅で」を中心に」を執筆)

12:小栗風葉をひろめる会編『小栗風葉あんない17号』(小栗風葉をひろめる会、2014年3月:「小栗風葉「深川女房」試論──結末の解釈をめぐって」を執筆)

  

【論文】
01:「〈ガン〉・〈翻訳〉・『抱擁家族』──小島信夫をめぐる試論──」(『立教大学日本文学』1999年7月)
02:「村上春樹『ノルウェイの森』への一視角──'80年代末の女性雑誌と〈恋愛小説〉──」(『立教大学日本文学』2000年7月)
03:「ある新進作家の文壇登場期──〈太宰治〉をめぐって──」(『立教大学日本文学』2001年7月)
04:「第一回芥川賞と〈太宰治〉の成型──昭和十年の言説布置の中で──」(『文芸研究』2001年9月)
05:「パッケージングされる作家情報/成型される作家表象──太宰治「虚構の春」論──」(『芸術至上主義文芸』2001年11月)
06:「太宰治「ダス・ゲマイネ」の読解可能性──〈青年〉の昭和十年──」(『立教大学日本文学』2001年12月)
07:「虚構の物語としての「思ひ出」・序説──自伝的受容からテクストを読む地平に向けて──」(『文芸研究』2002年3月)
08:「〈見られること〉の行方──津島修治・前期習作論──」(『文学研究』2002年4月)
09:「青年論をめぐる〈太宰治〉の昭和十年前後」(『日本近代文学』2002年5月)
10:「昭和十一年・〈太宰治〉に関する諸問題──『晩年』・第三回芥川賞・「創生記」をめぐるノート──」(『立教大学日本文学』2002年7月)
11:「太宰治「逆行」の強度──“逃走=闘争”するロマンティシズム──」(『芸術至上主義文芸』2002年11月)
12:「石川達三「蒼氓」の射程──“題材”の一九三〇年代一面──」(『立教大学日本文学』2002年12月)
13:「言語表現上の危機/批評──太宰治「HUMAN LOST」試論──」(『文芸研究』2003年3月)
14:「昭和十年前後の私小説言説をめぐって──文学(者)における社会性を視座として──」(『日本近代文学』2003年5月)
15:「明治四十二年・発禁をめぐる〈文学〉の再編成──小栗風葉「姉の妹」を視座として── 」(『日本文学』2003年6月)
16:「黙契と真実──太宰治「道化の華」を読む──」(『昭和文学研究』2003年9月)
17:「砂漠の果樹園──『歓楽』前後の永井荷風をめぐって──」(『芸術至上主義文芸』2003年11月)
18:「太宰治「思ひ出」の位置」(『立教大学日本文学』2003年12月)
19:「戯曲構造としての〈静かな演劇〉──平田オリザの作劇法──」(『演劇学論集』2003年12月)
20:「騙られる名前/〈作家〉の誕生──黒木舜平(太宰治)「断崖の錯覚」」(『解釈と鑑賞』2004年9月)
21:「小説表象としての“十二月八日”──太宰治「十二月八日」論──」(『日本文学』2004年9月)
22:「待つことと待たないことの永遠──三島由紀夫「班女」という戯曲──」(『芸術至上主義文芸』2004年11月)
23:「反射する〈僕─君〉、増殖する〈青年〉──太宰治「彼は昔の彼ならず」試論──」(『文芸研究』2005年3月)
24:「「姥捨」あるいは再浮上する〈太宰治〉」(『立教大学日本文学』2005年7月)
25:「〈翻訳〉の織物──太宰治「地球図」精読──」(『日本近代文学』2005年10月)
26:「断片・省筆・写真──辻仁成『幸福な結末』の方法」(『国文学』2005年11月臨時増刊号)
27:「事変下メディアのなかの火野葦平──芥川賞「糞尿譚」からベストセラー「麦と兵隊」へ」(『Intelligence』2005年11月)
28:「目取真俊「魂込め」という教材を読むために」(『月刊国語教育』2006年5月)
29:「明滅する〈自由〉──太宰治『斜陽』を解読する」(『太宰治スタディーズ』2006年6月)
30:「〈青年〉の病=筆法──太宰治「狂言の神」試論──」(『文芸研究』2006年9月)
31:「翻訳・境界・メタフィクション──武田泰淳「ひかりごけ」を読む」(『日本文学』2006年11月)
32:「〈森鷗外〉の昭和十年代」(『芸術至上主義文芸』2006年11月)
33:「清水邦夫戯曲の一九七〇年前後──〈街〉・〈河〉・〈海〉」(『演劇学論集』2006年11月)
34:「青年団のストラテジイ──平田オリザ」(『解釈と鑑賞 別冊 現代演劇』2006年12月)
35:「言葉の力学/起源の撹乱──太宰治「二十世紀旗手」論──」(『立教大学日本文学』2006年12月)
36:「昭和十年前後の“リアリズム”をめぐって──饒舌体・行動主義・報告文学──」(『昭和文学研究』2007年3月)
37:「夏目漱石『それから』を読む──遅延・媒介・反転──」(『文芸研究』2007年3月)
38:「郡虎彦(萱野二十一)の出発──「松山一家」を中心に──」(『国語国文』2007年9月)
39:「対話(力)のために──平田オリザ「対話を考える」・「対話劇を体験しよう」」(『月刊国語教育』2007年10月)
40:「〈戦場〉の日記──火野葦平「麦と兵隊」」 (『立教大学日本文学』2007年12月)
41:「語りかけるテクスト──太宰治「カチカチ山」」(『国文学』2008年3月)
42:「記録と思索──武田泰淳『司馬遷』精読」(『二松』2008年3月)
43:「富澤有為男『東洋』の場所、あるいは素材派・芸術派論争のゆくえ」(『文芸研究』2008年3月)
44:「戦後メディアにおける〈無頼派〉の形成──織田作之助・坂口安吾・太宰治・石川淳」(『太宰治スタディーズ』2008年6月)
45:「“交通”の諸相──川上弘美「神様」から考えられること」(『月刊国語教育』2008年8月)
46:「“太宰治戦後戯曲”を読むために──「春の枯葉」精読──」(『立教大学日本文学』2008年12月)
47:「こえていこうとすること──日韓共同制作『その河をこえて、五月』試論」(『人文科学論集〈文化コミュニケーション学科編〉』2009年3月)
48:「歌舞伎としての乱歩──小説『人間豹』から歌舞伎『江戸宵闇妖鉤爪』へ──」(『大衆文化』2009年3月)
49:「太宰治「走れメロス」・一九四〇──ドイツをめぐる同時代文脈を補助線に」(『ゲストハウス』2009年4月)
50:「「私」の再起、表現の達成──教室で読む太宰治「富嶽百景」」(『月刊国語教育』2009年6月)
51:「主題としての描写、批評としての小説──太宰治「女の決闘」試論──」(『文芸研究』2009年9月)
52:「川上弘美『真鶴』を読むために」(『ゲストハウス』2010年1月)
53:「作家・太宰治イメージの明暗──臼井吉見を手がかりに」(『月刊国語教育』2010年3月)
54:「戦後メディアのなかの〈永井荷風〉──「浮沈」「勲章」「踊子」を中心に」(『人文科学論集〈文化コミュニケーション学科編〉』2010年3月)

55:「見えないものを見る──平田オリザ・青年団『ソウル市民』試論」(『文芸研究』2010年3月)
56:「小田嶽夫、文学青年から芥川賞作家へ──支那・同人雑誌・「城外」」(『ゲストハウス』2010年4月)

57:「不思議な暗合──太宰治「地球図」・高木卓「獄門片影」・坂口安吾「イノチガケ」」 (『太宰治スタディーズ』2010年6月)

58:「昭和一〇年代における魯迅受容一面──佐藤春夫・中野重治・小田嶽夫──」 (『立教大学日本文学』2010年7月)

59: 「〝溝〟から〝橋〟へ─青年団『別れの唄』試論」(『ゲストハウス』2010年10月)

60:「戦後個人史としての『下駄の上の卵』」(『解釈と鑑賞』2011年2月)

61:「昭和一〇年前後における新人──『作品』・石川淳を手がかりに」(『人文科学論集〈文化コミュニケーション学科編〉』2011年3月)

62:「小栗風葉「耽溺」をめぐる戦略/頓挫」 (『文芸研究』2011年3月)
63:「小田嶽夫『魯迅伝』の本文異同」(『ゲストハウス』2011年4月)

64:「小田嶽夫『魯迅伝』の形成と変容(一九四〇~一九六六)」(『立教大学日本文学』2011年7月)

65:「小説における名前と名指すこと──川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』/『龍宮』」(『ゲストハウス』2011年10月)

66:「岡田利規『三月の5日間』の方法──“ポスト平田オリザ”という視座から」(『人文科学論集〈文化コミュニケーション学科編〉』2012年3月)

67:「石井鶴三宛書簡の整理をはじめて──挿絵(画家)から近代文学・出版(研究)を考え直すために」 (『信州大学附属図書館研究』2012年3月)

68:「空間から読む太宰治「冬の花火」」(『文芸研究』2012年3月)

69:「言葉の力、物語の力──川上弘美『七夜物語』を読む」 (『ゲストハウス』2012年4月)

70:「戦場というモチーフをめぐる媒介/触発──田中英光「鍋鶴」と太宰治「鴎」」(『太宰治スタディーズ』2012年6月)

71:「主題としての“喪の仕事”──太宰治「女生徒」論」(『立教大学日本文学』2012年7月)

72:「“差”をめぐる精読/思考──魯迅/竹内好訳「藤野先生」」(『日文教 国語教育』2012年8月)

73:「昭和一〇年代後半の歴史小説/私小説をめぐる言説」(『日本文学』2012年9月)

74:「“書くこと”をめぐる小説のなかの小説(家)──小川洋子『原稿零枚日記』・『密やかな結晶』(上)」(『季刊 現代文学』2012年9月)

75:「「川上弘美の出発/現在──「神様」・「草上の昼食」・「神様2011」」(『ゲストハウス』2012年10月)

76:「大正末における石井鶴三と中里介山の関わり──雑誌『婦人之友』と「小野の小町」挿絵をめぐって」(『信州大学附属図書館研究』2013年1月)

77:「新体制(言説)のなかの太宰治「清貧譚」──菊を作ること/売ること」(『人文科学論集〈文化コミュニケーション学科編〉』2013年3月)

78:「“書くこと”をめぐる小説のなかの小説(家)──小川洋子『原稿零枚日記』・『密やかな結晶』(下)」 『季刊 現代文学』2013年3月)

79:「尾崎士郎『去る日来る日』・『高杉晋作』執筆事情一面──新出石井鶴三宛書簡から」(『文芸研究』2013年3月)

80:「書かれた日記について書く小説──青山七恵『やさしいため息』」(『ゲストハウス』2013年4月)

81:「日中戦争開戦直後・文学(者)の課題──小田嶽夫「泥河」・「さすらひ」を視座に」(『太宰治スタディーズ』2013年6月)

82:「忘却への抵抗/差異の承認──日韓共同制作『焼肉ドラゴン』の方法」(『立教大学日本文学』2013年7月)

83:「形式のショーケース──マルチ視点ミステリー・湊かなえ『告白』」(『ゲストハウス』2013年12月)

84:「墨画小品展と「大菩薩峠」挿絵──新出石井鶴三宛中里介山・西田武雄書簡から」(『信州大学附属図書館研究』2014年1月)

85:「昭和一〇年前後の高見順──「故旧忘れ得べき」と短編群」(『信州大学人文科学論集』2014年3月)

86:「白と“書くこと”──多和田葉子『雪の練習生』」(『季刊 現代文学』2014年3月)

87「昭和一二年の報告文学(ルポルタージユ)言説──尾崎士郎を視座として」(『文芸研究』2014年3月)

88:「昭和一〇年代における〈森鴎外〉──太宰治「女の決闘」から/へ」(『ゲストハウス』2014年4月)

89:「戦略としての話法──太宰治『佳日』という書物」(『太宰治スタディーズ』2014年6月)

 

 

【書評・解説】

01:「〈書評〉千石英世著『異性文学論──愛があるのに』(ミネルヴァ書房、2004年)」(『英米文学』2005年3月)

02:「演劇(と小説)をめぐる小島信夫の想像遍歴」(小島信夫『演劇の一場面 私の想像遍歴』水声社、2009年)
03:「無頓着が突く核心 坂内正『小島信夫――性その深層と日常』」(『図書新聞』2009年7月4日)
04:「大國真希著『虹と水平線 太宰文学における透視図法と色彩』」(『日本文学』2010年5月)

05:「真銅正宏著『永井荷風・ジャンルの彩り』」(『昭和文学研究』2010年9月)

06:「中村三春著『花のフラクタル 20世紀日本前衛小説研究』」(『昭和文学研究』2012年9月)

 



 〈関連HP〉

1)「太宰治スタディーズ」blog
2)『ゲストハウス』ブログ

 

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