教員紹介

いいおか しろう

飯岡 詩朗

英米言語文化 教授

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担当授業(過去のもの)

英米文化特論 I [2008年度]

【テーマ】占領期の日本におけるアメリカ映画の受容

【講義期間】前期

【曜日・時限】水曜・2時限

【授業形態】講義

 

【授業のねらい】

戦後の日本に(主に占領期の1945-1952年)におけるアメリカナイゼーション(アメリカ化)、アメリカニズムの考察をとおして、異文化接触、異文化受容、異文化のローカル化の問題を歴史的にとらえる力を養うとともに、現代の私たち自身の内にある〈アメリカ〉を批判的にとらえ直す力を養うことを目的とします。

 

【授業の概要】

戦後の日本(主に占領期の1945-1952年)におけるアメリカナイゼーション(アメリカ化)、アメリカニズムの問題を、アメリカ映画の受容を通して考えていきます。

占領期にGHQがどのような〈アメリカ〉のイメージを日本人に抱かせようとしていたのかを、主に当時公開されたアメリカ映画と公開が許されなかった映画を通して考察していきます。

同時に、当時のヒット作・話題作(『春の序曲』(1943)『キューリー夫人』(1943)『我が道を往く』(1944)『我等の生涯の最良の年』(1946)『ママの想い出』(1948) など)にも触れながら、日本人がアメリカ映画に何を見た(見ようとした)のかも考察していきます。

また、占領期の長野県内(とくに長野市および松本市)におけるアメリカ映画を中心とする洋画の受容についても概観します。

 

【授業計画】

第1週:オリエンテーション

第2週:戦前の日本におけるアメリカ文化の受容

第3週:戦時下のアメリカにおける映画統制(1)

第4週:戦時下のアメリカにおける映画統制(2)

第5週:占領下におけるアメリカ映画の統制

第6週:占領下におけるアメリカ映画の配給

第7週:占領下におけるアメリカ映画の受容(1)

第8週:占領下におけるアメリカ映画の受容(2)

第9週:占領下におけるアメリカ映画の受容(3)

第10週:戦後の日本映画へのアメリカ映画の影響(1)

第11週:戦後の日本映画へのアメリカ映画の影響(2)

第12週:長野県における外国映画の受容(1)

第13週:長野県における外国映画の受容(2)

第14週:予備日

第15週 試験

※変更することがあります。

 

【教科書】

・吉見俊哉『親米と反米』岩波書店

 

【参考書】

・デイヴィッド・ボードウェル他『フィルム・アート』名古屋大学出版会.

・ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』[上下]岩波書店.

・平野共余子『天皇と接吻』草思社.

・亀井俊介『アメリカ文化と日本』岩波書店.

・小川徹編集委員会代表『現代日本映画論大系〈6〉日本に生きた外国映画』冬樹社.

・スバル座40年史編集委員会編『スバル座のあゆみ』スバル興業.

・瀧田佳子『アメリカン・ライフへのまなざし』 東京大学出版会.

・田中純一郎『日本映画発達史〈3〉戦後映画の解放』中央公論社.

・谷川建司『アメリカ映画と占領政策』京都大学学術出版会.

 

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