教員紹介

はやさか としひろ

早坂 俊廣

哲学・芸術論 教授

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中国関係

杭州便りその11

日本料理

中国名は「納思比」

食べ物の話が多いような気がしますので、これで最後にしたいと思います(できれば)。8月に一時帰国した際に「日本料理は久しぶりでしょう」と言われ、忸怩たる思いがいたしました。実は、杭州で二度ほど寿司を食べました。宿舎から歩いてすぐのところに5つ星のホテルがあり、その4階に日本料理の店があるのです。とにかく暑くて仕方がなかった7月、「大金を積まれても、食堂のメシなんか食わねえぞ!」という気分になりました。考えてみたら、その日は結婚記念日。「そうだ、自分へのご褒美ということで、日本料理を食べに行こう」と思い立ちました。杭州には何軒か日本料理の店があり、以前にも、友人のおごりで何度か食べたことがありました。でも、今回は自腹、かつ5つ星ホテル内のお店。何度もクレジットカードを持っていることを確認しながら、店に入りました。「なすび」というお店で、「そう言えば、こういう名前の、三谷先生に似た芸人がいたなあ」と思いながら、おいしくお寿司やら何やらをいただきました。お値段も立派なもので、日本で食べるのとほぼ同じぐらいでした。パンドラの箱を開けてしまったようで、8月上旬にも一度行きました(理由/言い訳は「我慢は良くないから」にしました)。  でも、先日、偶然バスで隣になった中国人の男性に「自分は日本料理が好きで、週に1、2度は必ず食べている。おいしい日本料理店を知らないか?」と聞かれました。豊かになった中国では、私のようにビビリながら日本料理を食べている人間は少数派なのかも知れません。

欧美中心

欧美中心(「美」はアメリカの意)

「日本料理」という事で言えば、日本のラーメン店は数多くあります。代表格は「味千ラーメン」ですが、「スープを毎日煮込んで作ってます!」というふれこみが、実は、工場で煮込んで粉末にしたものを溶かしてスープにしていただけだった、ということが暴露されて、客足が減っているようです。杭州には他に「神田川」というラーメン店もあります。  浙江大学西渓校区の近くに、「欧美中心」という巨大オフィスビルがあり、その一角にこの二軒が入っているので、よく足を運んでいます。来るたびに「<欧美中心>って、あなた、それでいいの? 中華思想はどこに行ったんだあ!」と心の中で叫びながら。  今日もそこにいったところ、新たに「咖★(口厘)工坊」という店が出来ていました。「上海で入ったのは<工房>だったよな」といぶかしく思いながら入ったところ、メニューに、インド式、タイ式、フランス式カレーと並んで、日本式カレーもありました。「さすが国際的なオフィスビルだな」と思いつつ、日本式カレーを注文しました。ええ、確かに、日本式カレーを注文しました。どこをどう見ても日本の面影はありませんでしたが・・・。

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