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はやさか としひろ

早坂 俊廣

哲学・芸術論 教授

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基礎人間学講座

大祥

谷澤淳三先生が亡くなって2年が経った。今日は先生の「三回忌」である。儒教研究者なんだから、こういう時に『礼記』『儀礼』なんかを巧みに駆使しつ つ、いわゆる「三年の喪」について解説できればよいのだが、底の浅さが露呈するだけなので止めておく。たまたま近くに積んであった道端良秀著『仏教と儒 教』(第三文明社)をパラパラめくってみると、葬後13ヶ月目の祭を「小祥」、25ヶ月目の祭を「大祥」、27ヶ月目の祭を「禫」と言い、いわゆる「三年 の喪」は「大祥」をもって終わりとするか、「禫」をもって終わりとするのか、昔から大いに議論があった、というようなことが書いてある。底の浅い私は、 「ま、どっちでもいいじゃん」と思ったりもする。要は、故人を偲ぶ気持ちを絶やさないことが大切なのだから。
何にせよ、今はただ、谷澤先生の霊魂に「祥(さち)」多かれと祈るのみだ。「霊魂」なんて言ったら、谷澤先生に怒られそうだけど。

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