浙江図書館は、杭州市黄龍体育中心の向かいの曙光路沿いにある。その地下にあるのが、古籍部善本閲覧室である。主にパソコンで検索し、目当ての本があれば カウンターで申請し、書庫から出していただく。出していただく際に1冊2元(約30円)かかる。「1冊」であって、「1帙」「1函」ではない点に注意が必 要だが、パソコン検索画面上にこれらのデータは全て出てくるので、事前に了解可能である。コピー代に関しては、どの時代の刊本なのかによって値段が違って くるそうである。
上の写真がその浙江図書館である。なお、「浙江図書館古籍部」は、もう一ヶ所別の場所にもある。というか、「古籍部」といえば、そちらのほうが由緒正し い。西湖白堤沿いの孤山にある「古籍部」は、曙光路沿いの図書館ができる前からそこにあった。いわゆる「善本」の類は新しい方の図書館に移してはいるが、 こちらの古くからの「古籍部」も、なかなか使いがいのある図書室である。下の写真はその入り口。
こちらの「古籍部」は、杭州を代表するレストラン「楼外楼」と浙江省博物館にはさまれた位置にある。いかにも旅行客だという格好だと、門番のかたに呼び止められるが、「古籍を調べに来た」と言えば、簡単に通してもらえるので、何の心配もいらない。