社会学分野の活動

【社会学】2009 年度:1年を振り返って

《3年K君》
  社会学専攻に入って2年目の社会調査実習は昨年度に引き続き青木村でした。上級生に引っ張ってもらった昨年までとは異なり実習を中心になって引っ張っていく立場となりました。私のグループは2,3学年あわせて7人ほどのメンバーでした。考えや志向が多様なメンバーが集まっているので議論が活発に行われるという強みがある一方で意見を集約することが難しくもありました。ですが私はここに社会学研究室の良さや強みがあると思います。学年の垣根を越えて忌憚のない意見を言い合える雰囲気、足りないながらも精一杯に上級生がフォローすることで、上下を問わず良い意見ならば採用されてグループワークに還元されていくという良い循環が存在していると感じました。こういったことは私が十分にできていたかは不安ではありますがそれでも私達の学年なりの個性を活かしてトラブルや良い点をすべて含めて最大限に努力できました。
  何もこれは今になって始まったことではなく学年が上がるにつれ徐々に責任が高まり、調査であれば自治体に協力していただいているという意識であったり学問的な楽しさや意義を感じることで研究室を引っ張るという伝統は脈々と信州大学の社会学研究室に受け継がれている強みであると思います。
  研究を離れても仲の良い雰囲気はとても楽しいですし、オンとオフの切り替えをはっきりするメリハリの良さを感じさせ社会学研究室の一員であることに誇りに近い感覚を覚えます。昨年度は講義や実習、さらにそれらを離れた場面を通じて改めて信州大学で社会学を学ぶことのすばらしさを実感した1年でした。
 
 

《2年Iさん》
  2009年を振り返ってみると、ありきたりですが「あっという間だったな~」と、思います。
  第一希望だった、社会学へ進級することができた嬉しさと、ちゃんと勉強についていけるかという不安を抱えながら始まった前期。とにかく、理論や分析に苦しめられました。毎週毎週、聞いたことがない言葉がたくさん出てくる授業に、たくさんの課題。慣れないエクセルを使いながら必死に課題をやっていきました。
  また、青木村の調査実習の準備もありました。前年の調査結果をふまえながら仮説を立てたり、調査票の質問項目を考えました。先輩方を中心に班で話し合いを重ねながら、仮説や質問項目を考えました。どんなに一生懸命考えても先生方にあっさりとダメ出しをさてしまうこともしばしば…調査の難しさを痛感しました。
  後期は、実際に青木村へ行ってインタビュー調査をしました。実際にインタビューをしてみると限られた時間内にいかに多くのことを聞き出すか、というのがとても難しかったです。けれども、二泊三日で調査をしていくなかで、今まで以上に社会学の人たちと仲良くなれたと思います。それに、3日目に行った青木村の産業祭では美味しいものをいっぱい食べることができて幸せでした。
  青木村から帰ってくると、分析と報告書作成が待っていました。どちらもとても大変な作業です。こちらも、仮説や質問項目を考えたときと同様に、先輩方を中心に班で協力しながら行っていきました。今までこういった調査をしたことはなかったので、大変さも実感しましたが、ちょっとおもしろいなと思ったし、達成感も感じました。
  ただ、振り返ってみると2009年はずっと先輩方に頼りっきりでした。何をするのにも先輩方に助けてもらっていたように思います。4月から新しい2年生が入ってきたときに、自分が先輩方にしていただいたようなことができるかとても不安です。けれども、2010年も頑張って勉強していきたいと思います。

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