2007年度以前

卒論・修論評価基準

【卒論評価の基準】

1. 形式
形式は、基本的に卒論執筆要項に従うようにしてください。さらに、細かい形式については、社会学評論スタイルブックを参照するようにしてください。
<チェック項目>
・文章の読みやすさ
・誤字・脱字
・注の適切さ
・引用の仕方、図表の書き方
・参考文献表の書き方

2. 内容
内容は、導入と本文によって評価する。

A 導入(Introduction)
導入部分は、論文の目的や構成についての記述を評価する。
・論文の目的、扱う問題がきちんと述べられているか
・問題の重要性がきちんと述べられており、説得力があるか
・本文の構成が述べられているか

B 本文(Body)
本文は、問題の提示、議論、構成によって評価する。
1) 問題の詳細な提示
・問題は予備知識のない読者にもわかるように解説されているか
・先行研究の検討は十分におこなわれているか
2) 論拠と議論
・論拠は十分に集められているか
・データを綿密に分析しているか
・データの収集をきちんとおこなったか
・議論の展開に飛躍はないか (緻密な議論の展開をおこなっているか)
3) 構成
・本文ではきちんと導入で立てられた問題が扱われているか
・論旨はしっかりしているか
・読者に議論の流れがわかりやすいように本文の各段落は配置されているか

3. 結論
結論部分は、論文全体として何がいいたいのかがきちんと述べられているかが評価される。
1) 結論は最初に述べた問いに対応して述べられているか
2) 何が明らかになり、何がまだ明らかになっていないか
3) 今後の課題は何かがきちんと述べられているか
4) 新しい知見は提示できているか


【修士論文の判定基準】

1. 問題設定
問題設定が妥当なものであるか。これまでの研究にない独自の視点を持っているか。

2. 先行研究の理解
論文が扱う主題に関連する先行研究がサーヴェイされているか。また、その成果を十分に踏まえているか。

3. 研究方法・分析方法
主題を扱うのに適した研究方法が採用されているか。また、使用されている分析手法が適切なものであるか。

4. データの妥当性
論文中の諸命題を立証するのに適切なデータの取り方を行っているか。データの分析が妥当であるか。

5. 首尾一貫性
論文全体を通してみて、論旨と構成に問題はないか。論理的な破綻はないか。

6. 結論の妥当性
問題設定のうち、何が論証され、何が論証できなかったかが、明確であるか。強引に結論を導き出していないか。

7. 独創性
論文としての独創性を認めることができるか。

8. 形式面
以下のような、形式面で整っているか。
1) 章・節の構成がバランスがとれていて、目次を見ることで全体の論旨が予想できるか。
2) 文章は明解であり、無意味に晦渋になっていないか。
3) 注釈菜引用文献表の形式が整っているか。注の付け方、引用の仕方が適切であるか。

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