平木幸二郎教授 退職記念講演会
去る2月7日(土)、わが哲学・思想論講座は、平木幸二郎教授(実存哲学・倫理学)の定年退職を記念して、講演会を催しました。
物とのかかわり、人とのかかわり~「頭のよさ」と「心の善さ」~ と題された本講演では、ソクラテス、カント、ブーバー、森有正といった古今の哲学者たちの思索を踏まえつつ、他者を人格として互いに深く認めあうことなしに<よく生きる>ことはできないというテーゼが、力強く、かつ穏やかに提示されました。ご来聴いただいた皆さまの心に、このテーゼは一つの指針として、あるいは課題として、深く刻まれたことと存じます。
来聴者で会場の4番講義室はいっぱいに。
議論は、<よく生きる>ことを追い求めたソクラテスの死に始まり...
カント、ブーバー、森有正の洞察を踏まえて...
他者との深い相互承認があってこそ人は<よく生きる>、というテーゼへ。
花です。
そして花です。
医学部から感謝状と記念品が贈られました。(平木教授は、長年にわたって、医学部の倫理に関わる諸委員会で尽力してこられました。)
さらに花、次々に花。最後は教卓が花で埋め尽くされました。