情報論卒論の審査基準(2005年度版)

情報論分野の卒業論文は、以下の審査基準によって合否判定が行われます。

1.全体
「学術論文」として最低限必要な水準を備えていること
・既存の研究にない、オリジナルな発見・知見を含むこと
・全体を首尾一貫した論理構成でまとめ上げていること
・単なる報告レポートではなく、有意義な立論・問題提起と、それに対応した解決がきちんと行われていること
・学術論文として、関連する学会標準のルールに従った記述・表記を行ってい ること。また、情報論で定める論文執筆規定に従った体裁や記述であること

情報論コースの中で、互いに切磋琢磨した研究の集大成であること
・完成までにそれぞれのゼミの場や中間発表会において、他の院生や多くの教官とディスカッションし、それらのプロセスが反映された内容であること

2.論文の構成要素について
情報論分野で培った情報活用能力を十分反映していること
具体的には
・情報論分野が関係する人間行動や社会現象に関し、批判的思考をもってとらえ、独自の問題意識から明確な立論を行っていること。
・分野で訓練された、資料収集・分析能力を反映して、先行研究や資料(海外 文献を含む)を周辺領域まで十分にレビューし、説得力のある自説を組み立てていること
・同じく、訓練された調査や実験、データ解析能力を十分に反映した適切な分析を行っていること
・同じく、訓練された、言語表現力と視覚的表現力を発揮し、表現力豊かな文書として論文が完成されていること

3.口頭試問および各種発表
執筆に限らず、研究を通した総合的な情報表現能力を発揮できること
・分野で培ったコミュニケーション能力を発揮し、論文の内容に関する質問に 関して、適切かつ明確にディスカッションでき、自論を論理的に説明できるこ と
・さらに、論文の周辺領域に関しても、十分な知見を蓄積し、適切な応答ができること
・さまざまな発表の場において、分野で訓練されたプレゼン能力を発揮し、その研究領域に詳しくない相手に対しても、自分の論文のセールスポイントをわかりやすく表現できること

ページの先頭へもどる