【英語学分野】よくある質問

英語学と英米文学とでは何がちがうのですか?

一言で言うならば、

英米文学は、文学テクストを読んで、文学の書かれた内容や背景を論評できる能力を育む学問分野。

英語学は、文献テクストを読んで、テクストの書かれた内容を、言語の背景にある人間や人間の歴史、言語学的分析、そして言葉に対する生の感覚を利用して、理解する能力を育む学問分野

です。どちらも、英語で書かれた「テクスト」を読み、資料を集め、分析をして、自分の理解を深めるという作業は同じです。違うのは集める「資料」の中身です。

行間を読んだり、人間の感情がどのように「英語」によって表現されていたり、ということを研究することはどちらの分野でもできます。
文学はその中でも、人間関係に重点をおきます。また、文学作品を「鑑賞する」ことの大切さを教えることができます。
英語学は、英語で書かれた「文献」や「人間の言語感覚」を「理解する」ことに徹底的にこだわります。つまり、その「英語表現」が何を意味するのか、その正体を明らかにしようとします。

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一方、文学分野では、「英語」そのものを扱うことは稀です。むしろ、文学分野では「作者」にこだわるといってもよいでしょう。作者の描く意図、考え、登場人物の感情などへのこだわりが見られます。

英語学でも「作者」にこだわることはあります。けれど、それはその作者の「英語のクセ」などにこだわることであって、作者の家族構成や恋愛経験などは、副次的な資料となります。

もっと具体的な例をここに載せました。参照して下さい。

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