学生生活

学生生活 (no.3) : 平林泰典(2005年度入学)

hirabayashi.jpg 私は2年次の時には他の専攻におり、3年次に進級する際こちらの専攻(比較文学分野)にやって来ました。

転専攻した理由は、私は元々神話学を学ぶ事を志して本学の人文学部に入ったのですが、やむを得ぬ事情により当初志望していた比較文学ではなく違う専攻に進みました。しかし、どうしても神話学を学ぶという夢を捨て切れませんでした。そんなことばかり考えていたため、2年次まで在籍していた専攻の研究にも身が入りませんでした。そんな状況を打破するため、そして何より自分が納得の行く学生生活を送るために、転専攻することが最良の手段だと考えるに至ったのです。


しかしながら、転専攻は一筋縄ではいきません。


在籍中の専攻の先生と受け入れ先の専攻の先生と面接をし、許可を得なければ転専攻することはできないのです。


在籍していた専攻の先生にはある程度事情を伝えてあったので、うまく納得していただいたものの、受け入れ先の比較文学の先生方との面接のときは、自分の意見がうまく伝わるかどうか、あるいは断られたらどうしようかといった不安が脳裏をよぎり、とても緊張していたのですが、いざ面接が始まると先生方はとても熱心に話をきいて下さり、面接が終わり、転専攻の許可を頂いた時には「来年から一緒に頑張りましょう」と声をかけて下さいました。


面接前にびくびくしていた私は、この一言に救われた気がしました。


こうして、先生方には受け入れていただいたのですが、去年から在籍していた学生の皆さんとうまくやっていけるだろうかと、またしても不安になりました。しかし、これもすぐに私の杞憂だとわかりました。


私が初めて比較文学の学生の皆さんと顔合わせしたのは、新歓コンパのときだったのですが、その時から皆さん気さくに話しかけて下さり、すぐに打ち解ける事ができました。そして、今では何の気兼ねもなくいろいろな話が出来る間柄になりました。


また、比較文学分野では、授業時間外に資料室で定例の卒論ゼミを行なっている他、合宿や食事会などのイベントも精力的に行なうところですので、皆さんもすぐに打ち解けられると思います。卒論ゼミでは2・3年生も質問や発表が出来ますので自分の実力を高めるいい機会にもなるのです。


今、これをご覧になっている方の中には、私のように転専攻することを考えている方もいらっしゃるかと思います。そして、もしかしたら、「うまくやっていけるか不安」ということで転専攻することに二の足を踏んでいる方もいらっしゃるかと思います。実際に転専攻を経験した人間として言わせていただくならば、それがどうしても譲れないものならば迷わず転専攻するべきだと思います。中途半端に後ろ髪を引かれたままでは、きっと後悔するでしょうし、また、「うまくやっていけるか」という不安は結構取り越し苦労だったりしますよ。


ここまで拙い説明ではありましたが、転専攻について書かせていただきました。私のように、転専攻する方への一助となれば幸いです。

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