学生生活

学生生活 (no.1) : 今榮 敏彦(2005年度入学)

imaei2006.jpg 比較言語文化専攻コースの紹介文にある「日本文学だけじゃ物足りない」「開かれた領域」で示されているのは、少しでも興味がある事には手を出しやすい環境だということです。比較言語文化を特徴付けるキーワードの一つは「多様さ」だと僕は考えています。二年次から専門分野を決めて、その道に進むのも大学生活の過ごし方の一つです。しかし、古今東西の様々な文化を吸収し、教養を深めるのも大学生活のもう一つの過ごし方なのです。教養を深め、現実の問題への批判的精神、視点を養うには比較言語文化は最適な分野と言えます。古くはヨーロッパの二大潮流の一つであるギリシア文化を学べ、近代、現代の作家の文学も学ぶことが出来ます。様々な文化、文学に触れることにより世界を意識し、更には世界の中で日本が置かれている位置も見えてくるのです。

僕は教養を深め、人生をより豊かに生きていきたいと考え、様々な事に興味を向ける事が出来る比較言語文化を選びしました。担当教員の分野も様々な比較言語文化は文学のみならず、哲学、言語、文学理論と多様な授業が用意されていて非常に有意義な大学生活を送ることが出来ています。また、自分がまったく知らなかった世界を数多く体験出来るのも比較言語文化の特性の一つで、日々毎日新しい発見の繰り返しです。


「知に遊び、知に生きる」という学部のスローガンはある意味では教養を深める行為を示唆しています。個人的には教養とは「生きるための道具」であり「問い続けること」でもあります。また、教養を深めることは世界への第一歩でもあります。


現在、グローバリゼーションが叫ばれて久しくなりますが、語学だけが出来れば国際人と認められる時代は終わりました。一つの枠内に囚われず、柔軟な思考を養い、幅広い視点を持つ人物こそが真の国際人だと言えます。現在の国際人を目指すには比較言語文化は最適な場所だと僕は考えています。僕はこの比較言語文化で様々な文化、文学を学び、教員たちの多様な考えを学びながら、残りの大学生活では「知」で遊んでみようと考えています。

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