

皆様のお手元に会報は届きましたでしょうか。
今号では、近況報告を含め大勢の方にご寄稿いただき、読み応えのあるものになりました。 ご寄稿いただいた皆様、ありがとうございました。
次号発行は来年4月を予定していますが、卒業生の皆様には直接お渡しできるよう、2月末を目途に仕上げたいと思っています。 そこで、ご寄稿の締め切りは12月10日(木)とします。 今の身辺雑記でも結構ですし、学生時代の思い出でも構いません。 大勢の皆様のご寄稿をお待ちしています。
ところで、会報76号で「ヒマラヤスギ一部伐採」と題して、あがたの森公園のヒマラヤスギを間引きする計画をお伝えしましたところ(10頁)、使った写真がいけなかったのか、ヒマラヤスギ並木全体が無くなるかのような印象を与えてしまいました。 そのため「伐採反対の運動を起こすように」とのご意見を頂戴しました。
実際には並木は残しながら、重要文化財である旧松本高等学校の講堂や本館校舎を傷める虞れのある木を間引こうというものです。 誤解を与えてしまったことをお詫びするとともに、改めて計画の概要を正確にお伝えするために、あがたの森文化会館の職員の方のお話しを聞いてきました。 少し長くなりましが、関心のある方は最後までお付き合いください。
まず、インターネットで調べたマラヤスギの特徴です。 根は浅く大きく枝を広げますが、原産地では固い土に守られる形で、樹齢は300年にも及ぶそうです。 一方、日本のように降水量が多くやわらかな土では大きくなると倒木の危険性も高まり、樹齢も80年から120年ほどと考えられているようです。そこで、「日本の都市部や公園などでは、50~90年ほどで、倒木のリスクや管理上の理由から伐採されることも少なくありません」(一般社団法人日本森林インストラクター協会;2018年10月の記事より)とのことです。
(ここからがあがたの森の話)そういったヒマラヤスギですが、あがたの森では並木の片側が2列になったところがあります。 また、講堂や本館の西側(道路側)で建物に密接している木があったり、密集したりしている木があります。 2列ある建物側とか、建物に近過ぎて損傷を与える危険性がある木(危険木)を伐り、密集部分を間引こうというのが、今回の伐採計画です。
ヒマラヤスギの落枝による被害は実際に何度か起きているそうです。 平成10年には強風で折れた枝が駐車中の車を壊し、松本市が損害賠償したとのこと。 その後も工事用バリケードを壊したり、電線上に落下して高圧機器をショートさせたりしたこともあるそうです。 高圧機器を壊したときには1ヶ月以上休館を余儀なくされたとのこと。


あがたの森で「危険木」を確認しようとすると、建物の周りにあるヒマラヤスギは全て危険木なってしまいます。 ですが、あがたの森は校舎とヒマラヤスギが一体となって景観をなしていることは松本市も承知しており、間引きの形で伐採計画を立てたということです。 また、樹木医からは、間引きして残ったヒマラヤスギにとっても、枝を広げられるようになって、良い効果が得られるとの助言を受けているそうです。
以上のようなお話をうかがってきました。この先は私の個人的な考えです。 あがたの森のヒマラヤスギは、植えられてから既に100年、もってもあと数十年でしょう。 並木本体も少しずつ間引きをしながら、新たに植樹して世代交代を図っていくべきではないでしょうか。 旧思誠寮に入っていた方々からすれば、今の景色に人一倍愛着を感じるのでしょうが、この並木をこの先も永く残していくためには、「反対」ではなく「協力」していく道はないだろうかと考えています。
【会長:鈴木崇夫】