同窓会からのお知らせ
「尊敬する人」にヒトラーも~旧松高生
大学院総合人文科学研究科は2日、2025年度の後期大学院シンポジウムを開きました。 8人の大学院生がそれぞれのテーマで発表し、意見交換などを行いました。
その中で、前期に続いて私が聴講したのは「旧制松本高等学校『校友会雑誌』の研究④~修論の概要と「報告」記事に見る松高生の生活史~」と題した日高いづみさんの発表です。
中でも、松高が昭和16年と17年の2回にわたって行った松高生の「生活調査」は興味深いものがありました。 「松高生が崇拝する人物」・・・という質問に対し、1回目、2回目ともに①楠木正茂 ②吉田松陰 ③西郷隆盛 ④野口英世 ⑤乃木大将となっています。 発表した日高さんは「当時の教育において勤皇の人物が英雄、偉人とされ、その影響を受けた」と分析しました。 さらに⑥位以下を見てみますと、11位にヒトラー、20位以下にムッソリーニの名前も上がっています。 まさに時代を感じさせる結果でした。
質疑応答では、「当時と今と同じような空気感を感じる。 松高生が持っていたリベラリズムはどのように今の人文学部に繋がれていったのか?」や「当時の松高生はアジアをどのように見ていたのか?」といった質問がだされました。
日高さんは「八紘一宇のかけ声の下、アジアのリーダーとしての日本が求められていた。 空気感にしてもそのように感じる思いを持って80年の歴史を考えることが大切なのでは・・」と答えていました。
歴史は単に歴史にあらず、その一つ一つが今に繋がっている・・・の思いを新たにしたシンポジウムでした。
【事務局:ふ】