山田明義教授の提案が公益財団法人発酵研究所の2025年度研究室助成に採択されました
山田明義教授を代表とするグループ(鳥取大学、一般社団法人長野県農村工業研究所)が提案した「⽇本アルプス⼭麓の森と⽔が育むきのこの多様性とその⾷⽂化を包含した「きのこ科学」の発展と展開」が公益財団法人発酵研究所2025年度研究室助成(2025〜2028年度、4年間、助成番号LA-2025-002)に採択されました。
信州大学農学部は1990年代初頭、国内の国公立大学では初の「きのこ」の名称を冠した講義科目、ならびに研究室を立ち上げ、きのこ研究を通した教育により、これまで多くの人材を輩出してきました。しかし、国内きのこ産業の停滞(生産量・生産額の頭打ち)が見られる今日、これまでの慣例や視点から脱却し、グローバルなきのこ産業を目指したきのこを幅広く学ぶ学問体系の構築と、その発展・展開に資する研究の深化・多様化が不可欠な段階に入ったのではないかと考えました。そこで本研究室助成において、きのこ分野の研究室と土壌微生物や食品科学の分野が連携し、多様なきのこを様々な産業に結びつけるための礎となる「きのこ科学」を展開させます。
具体的には、以下の4点に取り組み、学部生・大学院生、若手研究者などの人材育成につなげるとともに、得られた成果の地域還元を目指します。
1:山岳域から平地を含めた信州のきのこに関する多様性の解明
2:きのこ資源を利用する新規技術の開発
3:きのこを育種するための技術基盤の充実
4:きのこ食に関する科学的知見の集積
参加メンバー
信州大学農学部:山田明義教授、齋藤勝晴教授、田中沙智教授
鳥取大学農学部 附属菌類きのこ遺伝資源研究センター:遠藤直樹助教
一般社団法人長野県農村工業研究所:清水宏幸主任研究員