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入枝泰樹准教授が2023年度(第4回)日本微生物学連盟「野本賞」を受賞しました

研究

信州大学学術研究院(農学系)の入枝泰樹准教授(信州大学ライジングスター教員、JST創発研究者)が、日本微生物学連盟の「野本賞」を受賞しました。
野本賞は微生物学分野において、学術的に優れた一連の研究に基づく論文、著書等を発表し、今後一層の活躍が期待できる同連盟加盟学術団体正会員(45歳以下)に対し、3つのカテゴリーで授与されます。入枝准教授は「環境とエネルギー」のカテゴリーで受賞者に選ばれました。同連盟は、微生物学関連学術団体の連携強化と微生物学分野全般に関わる研究及び教育の推進を図り、社会活動を通して我国における同分野の発展に貢献することを目的に設立され、現在、20以上の学術団体(日本ウイルス学会、日本感染症学会、日本きのこ学会、日本菌学会、日本細菌学会、日本植物病理学会、日本乳酸菌学会、日本農芸化学会、日本放線菌学会、日本臨床微生物学会など)が加盟しています。

入枝准教授は、病原糸状菌と植物の攻防戦における感染・防御戦略の分子機構に関する研究に取り組んでおり、植物病原糸状菌から同定した病原性因子の蛍光可視化による宿主輸送機構の解明や、病原性因子が植物の病原菌認識システムの中枢を攻撃する機構の証明、さらに、病原性因子の分泌を阻害する化合物(農薬候補)スクリーニング系の開発等、植物に病気を引き起こす微生物を対象に研究を行ってきました。一方で、植物表皮に存在する機能未知の小さな葉緑体が病原糸状菌に対抗する免疫機能を備えていることも発見し、近年は、病原糸状菌をツールとして活用した植物の階層的免疫システムの全体像解明にむけた研究もJST創発的研究支援事業のもとで進めています。

受賞題目は以下のとおりです。
「病原糸状菌と植物の攻防戦における感染・防御戦略の分子機構に関する研究」

授賞式と受賞講演は、日本学術会議総合微生物科学分科会・国際微生物学連合分科会・病原体学分科会と合同開催予定の日本微生物学連盟理事会において行われる予定です。

参考:詳細はこちらをご覧ください。 (日本微生物学連盟発表)
http://fmsj.umin.jp/nomotosho.html

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