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大学院総合理工学研究科・農学専攻の鳥居創さんが、酪農科学シンポジウム2021・優秀発表賞を受賞

研究

令和3年9月24日、京都大学吉田キャンパス(京都市)およびオンラインで開催された酪農科学シンポジウム2021・ショートプレゼンテーションの部において、大学院総合理工学研究科・農学専攻の鳥居創さん(修士課程1年)が優秀発表賞を受賞しました。

本賞は、ショートプレゼンテーションの部において、優秀な発表をした35歳未満の発表者を顕彰するものです。

動物の腸内には多種多様な微生物が生息しており、それらはユニークな生態系(腸内生態系)を形成しています。長期にわたりバランスの取れた腸内生態系は、宿主の健康維持に重要な役割を担っていることが示唆されています。しかし、そのバランスが保たれる仕組みは明らかにされていません。本研究は、腸内生態系のバランスを変化させる飼料を用い、これをマウスに断続的に与えることで、健康が維持・破綻する過程を再現した実験モデル(「ゆらぎモデルマウス」と命名)を構築しました。本モデルにおけるマウスの健康状態は、試験開始後しばらくはゆらぎながら維持されるものの、やがて破綻することを見出しました。また、乳酸菌の一種(LGG株)を投与すると、破綻の時期を遅らせ、その程度を軽減することを明らかにしました。本成果は、腸内生態系の適切な制御に向けた「足懸かり」になることが期待されます。

受賞演題は以下の通りです。
「Lacticaseibacillus rhamnosus GGが高脂肪飼料断続給餌マウスに与える影響」
○鳥居創,重盛駿,下里剛士
バイオメディカル研究所・生体分子イノベーション部門

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