Facebook

令和4年度「森林利用デザイン演習」を実施しました

お知らせ演習林系の実習

高性能林業機械の種類・用途・意義についての講義
高性能林業機械の種類・用途・意義についての講義
ハーベスタを操作して枝払い、玉切、集積の一連の作業を実施
ハーベスタを操作して枝払い、玉切、集積の一連の作業を実施
油圧式集材機の説明を受け、リモコン操作により集材を行う
油圧式集材機の説明を受け、リモコン操作により集材を行う
斧と薪割機を使用した薪割り
斧と薪割機を使用した薪割り

1.演習名
「森林利用デザイン演習」

2.実習目的
「木材搬出技術および森林経営デザイン能力の習得」
本演習の目的は、木材生産に関する将来まで見通した森林経営のデザイン能力を身につけることである。望ましい間伐や、運材方法の検討・実践を行うために、林分状況の把握から始まり、実際に林業機械の操作を行うことを通じ、一貫した収穫技術の流れ、諸機械の特徴および操作方法を学ぶ。

3.実施日
令和4年8月23日(火)~8月26日(金)

4.実施場所
農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター(AFC)
手良沢山ステーション

5.担当教員
植木達人教授、小林 元准教授、三木敦朗助教、宮本裕美子助手、TA3名

6.担当職員
木下 渉技術職員、野溝幸雄技術職員

7.協力企業
日立建機日本株式会社、イワフジ工業株式会社、株式会社前田製作所

8.参加人数
16名

9.タイムテーブル

タイムテーブル.jpg

10.概要
本演習の特色は、伐採から造材に至るまで、素材生産における一連の工程を連続的に体感可能な構成がとられている点にある。受講生は実際の作業現場さながらの環境下における工程間の連携を実施し、組織化された素材生産作業を理解しやすくなっている。企業の実務担当者による講義と機械操作指導も盛り込まれ、非常に充実した内容となっている。またコロナ感染症対策のため手良沢山演習林で日帰り4日間の日程とした。コロナの影響で受講者数が予定より減ったものの、実習工程は予定通り実行できた。

1日目は演習全体のガイダンスを行い、続けて林分調査の説明を行った。その後3班に分かれて林分調査を行い林分構成の基本情報を取得した。午後の後半は班ごとに当該林分における経営方針の策定を行った。

2日目の午前は日立建機・イワフジ工業より高性能林業機械の講義を行った。午後は講義で解説のあった林業機械を実際に操作した。造材(ハーベスタ)、集材(スウィングヤーダ)、手造材(チェーンソー)、運材(ピーノ君)の4工程をローテンションで回し、各班2工程を体験した。

3日目は前日に引き続き、残りの2工程を体験した。

4日目の午前は前田製作所より油圧式集材機の講義を行った。引き続き2班に分かれて油圧式集材機の操作と薪割りを体験した。後半は鹿嶺高原に移動し、素材生産業の平澤氏より林業全般について話を伺った。当初は林業現場の視察を行う予定であったが、前日までの雨でバスが通行できなかったため、予定を変更した。

11.感想・今後の展望と課題
本演習の内容について受講者からは、林業機械を実際操作する体験についての肯定的な意見が多く見られた。講義のみでなく実際に体験することで林業・林業機械に対する興味・関心が増大したという感想が全体的に多かった。施業計画から素材生産の過程を経験することで林業の安全面や将来性について考える機会にもなったようである。一方で、4工程で作業時間に差があり待ち時間の長い工程もあったことから、時間配分については改善が必要である。

« 前の記事へ

お知らせ一覧にもどる

次の記事へ »