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令和3年度高冷地応用フィールド演習を実施しました

お知らせ農場系の実習

葉菜類の播種
葉菜類の播種
葉菜類の生育調査(幼苗)
葉菜類の生育調査(幼苗)
葉菜類の播種
葉菜類の播種

1.演習名
高冷地応用フィールド演習

2.演習の目的
構内ステーションの生産圃場で、野菜類の栽培を中心に圃場の準備、播種、定植から収穫までの一連の作業を行う。また、果樹、花卉類の栽培についても栽培管理作業や講義、近隣施設の見学を適宜行い、園芸作物の生産や流通システムについて理解を深める。

3.実施日程
第1回:令和3年6月12日(土)
第2回:令和3年6月26日(土)
第3回:令和3年9月13日(月)~9月15日(水)
注)今回はコロナ感染防止のため、3回とも日帰りで実施。

4.実施場所
農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター(AFC)
構内ステーションおよび野辺山ステーション(ST)

5.担当教員
春日重光教授、鈴木香奈子助教、今井裕理子助教

6.参加人数
21名(信州大学農学部20名、人文学部1名)
※他大学からの受講希望者が3名(龍谷大学1名、山梨大学1名、東海大学1名)がおり、第1回演習、第2回演習に参加したが、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を鑑み、第3回演習の受入を中止した。

7.演習内容の概要

【第1回】野菜類の播種と育苗(6月12日)
キャベツ、ハクサイ、レタスの播種作業を行った。播種はコーティング種子および非コーティング種子を用い、200穴のセルトレイに育苗培土を詰めて行った。種子コーティングの有無による作業性の比較も併せて行った。播種後、育苗方法について学習した。また、トマト、ナス、ピーマンなどの果菜類の定植も行い、葉菜類との違いも体験した。

【第2回】圃場のマルチ張り、野菜苗の定植・管理(6月26日)
第1回に播種したキャベツ、ハクサイ、レタス苗の定植作業およびニンジンの播種を行った。また、定植前に育苗した苗の草丈、葉数などの生育調査を行い、種子のコーティング処理の有無や覆土資材の違いなどによる幼苗の生育の違いについて観察した。さらに、前回定植した果菜類についても観察した。

【第3回】果樹、花卉類の栽培管理、野菜類の収穫、スイートコーンの収穫(野辺山ステーション)、生産物の出荷・販売施設の見学、園芸作物に関する講義(9月13日~9月15日)
第3回はAFC構内ステーションで栽培されているブドウ(ナイアガラ)の収穫、圃場の果菜類の収穫・管理、ハウスでの夏秋イチゴの管理等の作業など、各担当の技術職員の指導の下で行った。播種、育苗と定植を行った葉菜類については、生育の遅速の関係から収穫作業はできなかった。また、最終日は野辺山ステーションでスイートコーンの収穫作業と高冷地での栽培について説明を受けた。

8.成果

8.1.全体的な評価
演習の楽しさ、有益さともに8割以上が大変満足で、多くの受講生が概ね満足できた演習であった。

演習の楽しさと有益さについて.jpg

8.2.各演習内容について
出荷販売施設の見学および園芸作物の講義に比べ、実際に体験した野菜類の播種・育苗と定植、収穫や果樹・花卉類の栽培など「大変満足」の割合が高かった。

各実習・講義の評価.jpg

8.3.演習後、興味関心が増した事
演習後に興味関心が増した事について高い順に、高冷地43%、農業26%、野菜11%、家畜8%、品種6%、流通6%という回答結果になった(図3)。

アンケートでは、高冷地について興味関心が増したとの回答が最も多かったが、今回の演習で準高冷地に位置する構内ステーションと高冷地の野辺山ステーションとも演習フィールドとして利用する中で、農業の地域性など興味を持った受講生が多かったと考えられた。

興味関心が増したこと.jpg

9.今後の予定と改善点
コロナ禍の影響等も考慮し、令和4年度についても構内ステーションおよび野辺山ステーションをフィールドとして、準高冷地~高冷地の農業について、演習を実施したい。また、畜産に関わる実習を充実させる方向で検討する予定である。

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