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令和3年度「農林フィールド基礎実習」を実施しました

お知らせ演習林系の実習

箕輪ダムの見学(10月3日) ※屋内ではマスク着用としたが、野外では お互いに距離をとればマスクを外しても よいこととした。
箕輪ダムの見学(10月3日) ※屋内ではマスク着用としたが、野外では お互いに距離をとればマスクを外しても よいこととした。
箕輪町郷土博物館の見学(10月3日)
箕輪町郷土博物館の見学(10月3日)
東山山麓の用水路の見学(10月3日)
東山山麓の用水路の見学(10月3日)
鳥類調査(10月9日) 構内演習林にて
鳥類調査(10月9日) 構内演習林にて

1.演習名
農林フィールド基礎実習

2.実習目的
農林業や緑地管理とかかわる植生や植物についての基礎的素養と、調査・ 観察するための着眼点および方法を習得する。植物以外の野生生物や地形、河川などについても基礎的な知見を身につける。これにより、自然環境を多角的な視野でとらえる素養や、今後の各種フィールドでの活動に必要とされる地図読み能力と安全確保の意識も身につける。

3.実施日程
令和3年10月2日・3日、9日・10日 4日間(土・日×2回)

4.実施場所
①10月2日、9日・10日
農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター(AFC)
構内ステーション、手良沢山ステーション
農学部近郊(戸谷川、経ヶ岳山麓)
②10月3日
箕輪ダム、東山山麓、箕輪町郷土博物館(上伊那郡箕輪町)

5.担当教員・講師
教員3名(荒瀬輝夫准教授、岡野哲郎教授、内川義行助教)
ティーチング・アシスタント1名(信州大学農学部4年生)

5.参加人数
全2名
信州大学経法学部:1名(2年生)
信州大学大学院:1名(理学専攻1年生)

6.実習開催の経緯
令和3年度も、前年度に続いて新型コロナウイルス感染拡大による影響で、信州大学の授業開講が大きな制約を受けた。全国的な動き(感染者数の動向、とくに首都圏の緊急事態宣言発令)と長野県および信州大学の警戒レベルを注視し、8~9月開講予定の他大学学生向けの演習林公開実習は中止となった。本実習は10月開講のため、9月中旬の情勢を踏まえて判断し、他県・他大学からの受講希望者(筑波大学1名)をお断りすることとした。

その後、後期授業では、学生の移動をかんがみて第2週まで(9月27日~10月10日)を自粛期間(オンライン開講)とする措置がとられた。本実習はその期間にあたっていたものの、フィールドでの日帰りの内容で、少人数で3密にはならないので、感染予防対策を徹底する条件で開講が認められた。

7.実習スケジュール
当初のスケジュール(受講希望者向け「受講案内」、10月1日版)を一部変更して実施した。

変更.jpg

開講期間中、JR飯田線には大雨災害の影響で不通区間(辰野-伊那新町間)があり、辰野駅(農学部から約18km)まで送迎することとした。

写真5_植生図作成.jpg  写真6_植生図作成.jpg

植生図作成(10月9日) 戸谷川河畔林にて

写真7_地図読み演習.jpg  写真8_地図読み演習.jpg

地図読み演習(10月10日) 経ヶ岳山麓にて

写真9_資源植物の採集と調査.jpg  写真10_資源植物の採集と調査.jpg

資源植物の採集と調査(10月10日)
手良沢山演習林にて。左:マツブサ、右:サンカクヅル。
ホワイトボードを併用して解説している。

8.成果と今後の課題・展望

(1)実習の成果
人数は2名と少なかったものの、実習を通して受講者に疲れや戸惑いなどの様子は見受けられず、最後まで熱心に聴講・実習に取り組んでいた。感染予防対策を怠って注意喚起するような場面もなく、実習予定時間の短縮や休憩時間の延長などの措置も講じずに済んだ。
これには、受講学生の前向きな姿勢や関心の深さと、アシスタントの本学学生(農学部4年生)のサポートの寄与も大きい。

(2)実習アンケート
受講者による全体的な実習の評価として、おおむね良好であった。

(3)次年度に向けての課題・展望
今年度は開講3年目で、1・2年目の成果や課題を踏まえ、実習の広報と受講者誘致を展開するところであったものの、新型コロナウイルス感染拡大により、身動きの取れない期間が長く続いた(長野県内のコンソーシアム大学向けにオンラインの実習紹介を1回実施したのみ)。また、9月までの首都圏をはじめとする緊急事態宣言発令の影響で、県外・他大学の学生の受講をお断りせざるをえなくなった。

次年度以降、まだ感染予防対策に留意しながらの利用になることが予想される。AFC演習林の教職員・事務で連携のもと、2年間にわたり外部利用のなかった宿舎インフラの事前確認の実施と、休日の緊急時の連絡体制の確認をしっかり行うことが必要である。

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