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小林龍真さん(M2)が日本金属学会北陸信越支部・日本鉄鋼協会北陸信越支部 令和7年度連合講演大会にて、優秀発表賞を受賞

2025年11月29日に長岡技術科学大学にて開催された日本金属学会北陸信越支部・日本鉄鋼協会北陸信越支部 令和7年度連合講演大会にて、小林龍真さん(M2)が口頭発表を行い、約100件の学生発表の中から10件に授与される優秀発表賞を受賞しました。

受賞題目: アンモニア分解触媒開発に向けたMn含有ハイエントロピー合金の探索

研究概要: 水素キャリアの有力候補であるアンモニアから水素を取り出すための分解触媒としてはRuが高活性ですが、希少で高価な貴金属であるため、安価な金属による代替が望まれます。安価なMnは最初は高活性ですが窒化により劣化してしまいます。ハイエントロピー合金とは5種類以上の金属をほぼ等モルで混合した合金で、高い耐久性を示す点が特長の一つです。そこで、Mnを含有するハイエントロピー合金を探索し、高活性・高耐久の触媒開発に取り組んでいます。本発表では、数多くの組み合わせについて探索を行った結果について報告しました。

小林さんからのコメント: この度は、日本金属学会北陸信越支部においてこのような賞を頂戴し、大変光栄に存じます。以前の研究テーマでは思うような結果が得られず、M2から今回発表したテーマへと変更することになりました。その過程では多くの苦労や挫折も経験しましたが、小嶋先生をはじめ、研究室の皆様の多大なるご指導・ご協力のおかげで、このような賞をいただくことができました。本研究では新たな触媒開発に向け、まだ論文が公表されていない組み合わせでの合金作製という基礎研究に取り組み、多くの試料を作製し、トライアンドエラーを繰り返しながら地道に研究を進めてまいりました。努力の成果がこのような形で実り、大変うれしく思っております。本研究のテーマには、まだ達成すべき目標が多く残されております。 今後も気を引き締めて、日々の研究に真摯に取り組んでいきたいと思います。

※本研究は(公財)JKAの補助により実施されました。

本研究に関するお問い合わせは化学・材料学科 小嶋隆幸 准教授(tkojima@shinshu-u.ac.jp)までお願い致します。