心地を科学する

一言コメント | 人間は製品に触れることにより生体内に生じる変形を感覚として得ています。そこで、コンピュータシミュレーションを用いて生体内で起こっている現象を解析して、座り心地、触り心地などの心地を評価しています。 |
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研究紹介
目に見えない心地を、目に見えるように、そして、心地を理解し、心地を科学する
通学中に座る鉄道の座席シート、毎日履いているシューズ。普段何となく、この座席シートは座りやすいなぁ、このシューズは履きやすいかも、など色々なことを感じていると思います。では、どの程度「心地良い」のでしょうか? 私たちは、この目に見えない心地を目に見えるようにしてやり、心地良さや快適性を科学しています。脳波・心電図・筋電図といった生理的活動の計測や、行動・気持ちの変化の測定だけでなく、さらにはコンピュータシミュレーションも取り入れながら、心地や感性を理解することによって、人間が良いと感じるモノを創っていこうとしています。
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座席に着座したときの気持ちの変化をアンケートを用いて調べ、その変化が身体内部でどのように現れているのか解析している。 | 歩行動作をビデオなどで撮影し、その動きをコンピュータシミュレーションで再現して、身体内部の現象を解明している。 |
≪研究から広がる未来≫
コンピュータシミュレーションは身体内部の状態を解析でき、人間の感覚を推定できる方法です。このシミュレーションの一番の利点は身体内部の状態を可視化できることです。例えば、身長や足長などの身体情報を入力すれば、座席シートやシューズがその人に合っているかどうか、その場で表示できます。将来的には、コンピュータ上で、座り心地・履き心地・寝心地・触り心地などを評価したいと思っています。