CAEにより被服・繊維製品を解析
一言コメント | CAE(計算機支援工学)を基盤として、快適性や安全衛生性に優れた被服・繊維製品の設計支援技術について研究を行なっています。 |
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研究紹介
コンピュータシミュレーションにより被服・繊維製品を解析
着心地の良い被服を設計するためには、被服と人体の間の物理的な現象を理解することが重要です。しかしながら、着衣時に人体と被服の間に形成される空間は狭小であるため、空間内で起きている現象を観察することは容易ではありません。そこで当研究室ではコンピュータ上に衣服と人体を再現し、人体と衣服の間の力学的・熱的現象を予測・解析する研究 (コンピュータシミュレーション) を行っています。シミュレーションは、実際に観察することが困難な現象を可視化できることから、被服・繊維製品の設計や評価に貢献するものと期待されています。
衣服から加わる圧力をシミュレーションにより予測した結果。動作に伴う圧力分布を設計段階で検討することか可能になる。 | 気流、気温、熱放射、それぞれ効果を測定する装置の開発。シミュレーションにより、気温分布や体温分布などを予測。 |
≪研究から広がる未来≫
人体と被服の間の物理現象をコンピュータ上で再現する方法を研究する一方で、当研究室では物理現象と人間の感性 (快適性) の関係についても研究を行っています。人体の被服の間の物理現象と感性の関係が明らかになれば、コンピュータシミュレーションにより被服の快適性 (着心地) を予測することも可能になると考えられます。