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分子病態学教室の垣野明美助教の論文が Journal of Atherosclerosis and Thrombosisの年間最優秀論文に選出されました

2020年09月09日 [受賞]

医学科分子病態学教室の垣野明美助教が日本動脈硬化学会学会誌 Journal of Atherosclerosis and Thrombosisに発表した論文が、2020年7月に開催された第52回日本動脈硬化学会学術集会において、同誌に発表された基礎系論文の年間最優秀論文に選出されました。

論文内容:『機能不全HDLの新規測定系樹立』
 近年、動脈硬化性疾患の重要な危険因子として注目されている機能不全HDL(変性HDL)について、血中の変性HDL活性を測定する新しい技術を開発しました。すなわち、変性HDLを結合し血管内皮障害を引き起こす受容体LOX-1を利用し、LOX-1に結合するapoAI含有リポ蛋白質活性を受容体結合アッセイとしてELISAにより評価する系を構築しました。この方法では、受容体結合能に応じて測定できるため、生体内での変性HDLの生理活性を反映し評価できると考えられます。
 本法で検出される変性HDLがどのような機能異常を反映しているのかを検証した結果、HDLの酸化度の上昇に依存して、HDLのコレステロール逆転送活性および抗酸化酵素paraoxonase-1活性が減少し、これに伴いHDLのLOX-1への結合増加が認められました。これにより、本法による変性HDL測定は、HDLの機能不全を反映することが示されました。
 今後、この新しい技術が、疫学研究や臨床研究により、動脈硬化進行および動脈硬化性疾患発症リスクの層別化に有用であることが示され、それに基づいた予防医学の実践に役立つことが期待されます。

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